韓国ミュージカル&演劇等

韓国ミュージカル『PHANTOM / ファントム』2015

投稿日:2015年7月25日   

 

早いもので明日、千秋楽(涙)。

 
韓国ミュージカル『PHANTOM / ファントム』
韓国版『ファントム』1

今日、友だちがこのマッコンを観るため、ソウルに飛んだ♪
どうやら韓国版『ファントム』にすっかりハマったみたい♡

 
私が見たのはリュ・ジョンハンのエリック
韓国版『ファントム』2

リュ・ジョンハンのファントム(エリック)って年齢的にどうなんだろ…と、見た目の不安があったけど全然OK!

なぜなら日本版『ファントム』より仮面が大きく、顔がほとんど隠れているから。
あとは演技と歌唱の問題なので、年齢は気にならなかった。

むしろリュ・ジョンハンのエリックを見られて幸運だったと思う。
やっぱり素晴らしい~。歌声も表現力も♡
気づいたら、すっかりリュ・ジョンハンの世界に引き込まれていた。

 
この日のキャスト
韓国版『ファントム』キャスト1

 
一番驚かされたのはクリスティーヌ役のイム・ヘヨン
韓国版『ファントム』キャスト2

この作品って、クリスティーヌがここまで歌えると、もはや日本版とは別モノw
こんなにいい作品だったのか。
日本版では作品の魅力に気づけなかったよ。

それはヒロインの力が大きく影響しているものと思う。歌える音域と声量がまったく違うので、比べるのは気の毒かもしれないが。

 
エリックパパのゲラールも、こんなに重要な役だったとは。
全然歌えていない吉田栄作を見ていても、それに気づけず…。
口パクだったらよかったのに、と思ったりもした。

韓国版ではゲラールのシーンも切なくて泣けてきた。
エリックと歌う「You are my own」も最高だった。

写真が途中で切れちゃっているが、日本版で悲惨だったフィリップ役はエノクだった。

演出も、日本版と韓国版では全然違っている。ナンバーも、日本版にはなかった曲が入っていたり。
ファントムが歌いながら仮面を付け替えたり、韓国のほうが難易度が高い。
その分、主演がケガしたり、上演中のハプニングも多かったみたい。

 
韓国版の特徴はバレリーナが登場する点
韓国版『ファントム』3

エリックの母ベラドーヴァと、若き日のゲラールの回想シーンがバレエで表現されていた。
当初、制作会社の方から「バレエのシーンが15分になる」と聞いてビックリ。「それは長すぎじゃない?」と。

けど、いざ見てみたら長いとは思わなかった。
反対に、バレエで表現されるベラドーヴァの「愛」に胸が痛み、男性のバレエダンサーと一体化して動くゲラールの姿も悲しかった。
セリフや歌だけでなく、こんな表現方法もあるのね。

ただ一つ!
日本版で一番泣けたシーン(あくまでも私のツボ)が韓国版にはなくて、それだけが残念だった。

私がホロッとしたのは、日本版でベラドーヴァと幼いエリックが向き合うシーン。
一度しか見ていないのでうろ覚えだけど、異形のエリックの顔を「この世で一番美しい」と思っていたベラドーヴァ。
彼女が両手を広げてエリックに「Beautiful Boy」を歌うシーンに母親の愛情を痛いほど感じ、泣けた。

韓国版も息子への愛情を感じたものの、このあたりは日本版よりシンプルにまとめられている感じがして、意外とアッサリ。
人によって泣きのツボが違うので、感じ方もそれぞれだろうけど、私はこの点だけがやや物足りなかった。

とはいっても、圧倒的な歌唱力にただただ呆然。
こんなに難しく、キーの高いナンバーを完璧に歌いこなせる俳優や女優さんが何人もいるなんて…。そういう作品を普通に見れる韓国の観客がとてもうらやましく思えた。

韓国版は明日で千秋楽を迎えるけど、本当に素晴らしかったので再演を期待したい。

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