韓国ミュージカル&演劇等

韓国ミュージカル『レ・ミゼラブル』2013

投稿日:2013年7月4日   

 

梨泰院の『中心』でうどんを食べ、『文太郎』前を通り、話がアチコチに飛んだ挙句、少しお休みしたけど、次に向かったのは「漢江鎮駅」前の「ブルースクエア」。

この春、韓国ミュージカル『レ・ミゼラブル』を観てきた。もう3ヶ月が過ぎちゃったけどw

 
韓ミュー『レ・ミゼラブル』
韓国版レミゼ

当日券で1階S席の中央部分を購入。

とても楽しみにしていた作品だけど、席に座っても胸があまりときめかなかったのは、ハリウッド映画の『レミ』を劇場で3回も観ちゃったせいかしら。
いや、違うな。
見ていて、疲れちゃったんだと思う。

そして座席から正面を見ると、やたら舞台の小さいことw
映画と比べちゃいけない!と分かっていても、圧迫感を感じずにはいられない。

 
※翌週、日本の帝国劇場で同じ『レ・ミゼラブル』を見てみて、この圧迫感の原因が分かった気がした。
ブルースクエアの舞台は狭い。この劇場で『エリザベート』を観たときはそんなふうに思わなかったけど。
この日は舞台が四角い箱にしか見えず、少々残念w

 
けどキャスティングボードは日本より韓国版のほうが楽しい♪
韓国版レミゼ-キャスティングボード

東宝『レミ』はキャストの名札を並べるだけで地味すぎ。なんだか出勤簿みたい。
主演のジャン・バルジャン役は…。

 
『ラ・カージュ』でゲイのザザ役を演じていたチョン・ソンファが・・・
『ラ・カージュ』チョン・ソンファ1
↓  ↓  ↓  ↓  ↓
 
バルジャーン
韓国版レミゼ-バルジャン1

俳優さんってすごい(笑)。

ちなみに、私にとって『レミ』新演出版はこの日が初めて。先に日本で新演出版を観てから韓国で観たかったけど、こればかりは仕方ない。

かなり記憶が怪しくなっているけど、幕が上がって最初に感じたのはストーリーのテンポの速さ。
映画の『レミ』が頭にすり込まれているため、映画版と比べるとどうしても「唐突」感がある。もう慣れたけどw
CGはすごく上手く使われていて迫力があった。

ジャン・バルジャン役のチョン・ソンファは、始まってすぐにザザ役を忘れさせてくれた。←当たり前(笑)。
力強くバルジャンを演じていたように思う。

後半では一転して、「彼を帰して」での悲痛な叫びに胸を打たれ、その歌声に涙が止まらなくなった。
終盤、愛するコゼットとの別れでも号泣。ここは映画版でも相当泣いたシーン。

で、チョン・ソンファのバルジャンで、もっとも興奮したのは前半。
ファンテーヌが死んだ直後のジャベール刑事との対決シーン。
ここは鳥肌が立つほど緊張感にあふれたシーンとなり、圧倒された。

 
まさかの金八ヘアだったジャベール刑事のムン・ジョンウォン
韓国版レミゼ-ジャベール

この写真…。結構、怖いw
重低音ボイスが力強く響き渡り、満足。髪型をのぞいては。

 
ファンテーヌ役のチョ・ジョンウンは、おそらく体調が万全ではなかったのではないかと想像した。
歌が上手な女優さんで、この日も感情を込めて歌ってはいたけど、その歌声はこれまでと違い、「ん? 今日はどうしたんだろ」と思った。

ずっとシングルキャストでやっているのだから、こういうことも当然あり得る話。
「夢やぶれて」は映画と違い、髪を売る前に歌っている。
映画ではアン・ハサウェイの感情表現がすごかったため、この日のチョ・ジョンウンはあまり印象に残らなかった。

記憶に残ったといえば、彼女のカツラかなー。髪を売った途端、いきなりダルマみたいな頭になる。

 
ジーンときたのは1幕最後の「ワン・デイ・モア」!

 
民衆のステップの踏み方が旧演出とは違った♪
韓国版レミゼ-アンジョ

アンジョルラス役のキム・ウヒョンは過去に『アイーダ』のラダメス役で見ていたけど、こちらのほうがずっと似合っている。

結婚して、少し太った? このウエストが妙に貫禄あった。

ただし、アンジョの死は…ちょっと寂しく思った。
銃撃戦が始まり、アチコチを見ている間に「どさくさに紛れて死んだ」ように感じられたから。
ガブローシュの死も、映画版のほうがいい。ジャベール刑事の行動にウルッとしたから。

 
エポニーヌ役のパク・ジヨン
韓国版レミゼ-エポ

この女優さんは、まさにエポにピッタリ!と思える歌声。映画版のエポより、こちらのほうが好き。

 
一方、意外と印象が薄かったのがマリウスとコゼット
韓国版レミゼ-マリコゼ

マリウスのチョ・サンウンはすごく若く見え、子供みたい。

私が最後に見たミュージカル『レミ』のマリウスって石川禅さん。

その基準もどうかと思うけど、童顔のせいか、映画版のマリウスと比べても幼く見える。
グッと込み上げてきたのは「カフェ・ソング」の演出。このシーンは日本版『レミ』でも相当泣いた。
ちなみに、韓国版コゼットはまったくと言っていいほど覚えていない。
3ヶ月が過ぎたから忘れたのではなく、最初からあまり記憶に残らなかった。なんでだろw

コゼットより、むしろテナルディエ夫人のほうがインパクトも強く、会場で笑いを取っていた。彼女が声を出すたび会場は爆笑の渦に。個性的で面白いテナルディエ夫妻だったなー。

というわけで、長くなったけど、韓国版『レミ』は迫力のある仕上がりになっていた。
…が、見ていて疲れてしまい、期待値が高かったわりに「もう一度観に行こう」とまでは思わなかった。
キャストがいまひとつ面白くないのと、初めて観る新演出版だったので、目がついていけなかったのかも。
あと個々の歌が強すぎて、まとまりに欠けた感がある。

私が観に行ったのは4月だったので、あれからさらに進化し、今はまた違った印象の舞台になっているかもしれないけど。

ひとつ確信したのは、ハリウッド映画にはスケールの大きさなど映画の良さがあったけど、やっぱりこの作品はミュージカルでも計り知れない感動を得られるということ。
映画版がDVDになったけど、DVDでは決して得られない感動が舞台にはあるってことを実感できた♡

<<新しい記事 
東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』2013① & 楽屋
  前の記事 >>
韓国映画『10人の泥棒たち』でキム・スヒョンが舞台挨拶!

おすすめ記事と広告

-韓国ミュージカル&演劇等

Copyright© 韓美生活 , 2024 AllRights Reserved.