韓国で284万人もの観客を動員したアクション大作『ポイントブランク~標的にされた男~』が今週末から公開される。
『ポイントブランク~標的にされた男~』
(原題:『標的』/2014年/韓国/102分)
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今週11月15日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー!
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
ある雨の夜に起きた殺人事件。
その場に居合わせた元傭兵のヨフン(リュ・スンリョン)は何者かに脇腹を撃たれ、病院に運ばれる。
彼を治療したのは医師のテジュン(イ・ジヌク)。院内でも命を狙われたヨフンを心臓マッサージで救う。
ホッとしたのも束の間。今度はテジュンの身重の妻ヒジュ(チョ・ヨジョン)が何者かに拉致されてしまう。
見知らぬ男からの電話で「ヨフンを病院から連れ出さないと妻を殺す」と脅されるのだった。
ところがヨフンは殺人事件の重要容疑者。
女性刑事ヨンジュ(キム・ソンリョン)らの監視下に
逃げ出すヨフンに、妻を助けるため彼の脱出を手伝うテジュン。
彼らを追う刑事ヨンジュ。
殺し屋はヨフンの弟ソンフンのアパートに侵入し、さらに広域捜査隊が出てきて班長のソン・ギチョル刑事(ユ・ジュンサン)までもがヨフンを追う事態に。
原題は『標的』なんだけど、途中まで誰が誰の標的なのかが分からず、なかなか全貌が見えてこない。まったく予想のつかない36時間の追跡劇が始まった…。
*****
元ネタはフランス映画『この愛のために撃て』(2010年)。
見比べると分かるが、オリジナルでは身重の妻を救おうとする男が主人公。
韓国版はかなりいろいろ肉付けして、派手なアクションを加えた感じがした。
元傭兵ヨフンと普通の医師テジュンといった非現実的な組み合わせ。
ヨフンがなぜこんなに強いのか、韓国の警官がなぜこんなに弱いのか?
それは彼が傭兵だったってことで一応説明はつくし、映画なんだからこれぐらいあり得ない設定のほうがいいのかしら。
一番かわいそうなのはテジュンと、さらわれた彼の奥さん…
演じるイ・ジヌクの体型が元々細いせいか、悲壮感が彼の全身からにじみ出ている。
オリジナル『この愛のために撃て』の上映時間が85分なのに対し、こちらの上映時間は102分。それより少し長く感じたのは終盤で少しダレたから?
どんなすごいアクションシーンも、長いと集中できなくなるのよね…。
登場人物それぞれのラストシーンが用意されているので、最後まで飽きない作品ではあったが。
この作品はさらわれた奥さんが美人じゃないと、途端に説得力を失う。「連れ去ってくれてありがとう」だと、話が進まないもんねw
オススメ度 ★★★☆☆
この愛のために撃て [DVD] オリジナル作品です。 |