もう一つの『オペラ座の怪人』。
「赤坂ACTシアター」で上演中の『ファントム』を観てきた。
ミュージカル『ファントム』
東京:赤坂ACTシアター 9月13日(土)~9月29日(月)
大阪:梅田芸術劇場メインホール 10月5日(日)~10月15日(水)
詳しいあらすじやチケット等の公演情報等は公式HPをご覧ください。
『オペラ座の怪人』が好きなので、気になっていた作品だけど、こちらはファントムと父親の親子愛に焦点を当てたものだったのね。
今回、ファントム役は城田優くん。クリスティーヌ役は山下リオ。
以前は大沢たかおがファントムで、クリスティーヌは杏だったけど、そのときのは見ていない。
後になって見に行った方たちの感想を聞いたら、誰もがあのときのクリスティーヌの歌唱力を話題にしてた。
ストーリーが良かったとか、大沢ファントムに泣けたとか、そんな話は一切なく、クリスティーヌの歌唱力のみが私の予備知識に…w
で、今回の感想を先に言っちゃうと、ストーリーはとても切なかったし、哀しい物語。特に二幕は普通だったら泣けると思う。
ナンバーもよかった。
歌いこなすには俳優さんも女優さんも大変そうだけど。
特に新曲として追加された「Beautiful Boy」は素晴らしい曲。
美しいのに泣けてくる(涙)。
だから良い作品には違いないけど、リピするところまでは…という感じ。曲がいいので、たぶん韓国で上演されたら見に行くと思う。
一番印象的だったのはもちろんファントム役の城田くん
難しいナンバーを歌いこなしていて「さすが!」と思った。
背も高く舞台映えするし、歌も上手い。笑わせたり泣かせたりして観客をグッと惹きつけているし。若いファントムを熱演していた。
泣きモードに入ったのは第2幕。山下リオがファントムの母親(二役)を演じたあたりから。
ファントムの出生の秘密が明らかとなり、そこで父親の吉田栄作の見せ場となるわけだけど…。
吉田栄作はカッコ良かった。背も高くてステキだった。
でも・・・。
歌っちゃダメー!!
声がかすれていて、セリフも声がひっくり返っちゃうんだもん。
最後の城田くんとの歌は、「えぇっ~( ̄□ ̄;)!! 」な感じ。あそこは城田くんだけに歌ってもらって、吉田栄作は歌わないでセリフにしておいたほうが泣けたかも。
ここで物語にドップリ浸れなくなり、現実の世界に引き戻された感じがした。
「リピートしよう」とまでは思えなかった最大の理由だな。
山下クリスティーヌは写真で見るより実物のほうがずっと可愛い。
キーが高くて難しいナンバーを頑張って歌い上げたのはすごい。
『ラブ・ネバー・ダイ』の曲もかなり大変そうだったが、こちらも歌唱力だけでなく、気力と体力が必要なんじゃないかと。
韓国の女優さんの伸びがありながらも力強い歌声を聴いているから、それと比べちゃうと声の細さが気になって残念だったが…。
けど本当に難しい曲だと思うので歌いこなすのは大変かも。
カルロッタ役のマルシアの声を圧倒するぐらいのパワーがあると、もっとよかったんだけど。
個人的にはあまり印象に残らなかったフィリップ伯爵の歌は…w
何とも言いようがない。
ストーリーはもちろん全体的に楽曲がいいので、本当にもったいないなーと思った。
楽屋での城田くん
この日、マチネ公演のあと、ニンニクたっぷりのステーキを食べたとトークショーで話していたが、彼のいう「悪魔のようなニオイ」ではなかった(笑)。
たしかに、ニンニクの香りはしたけど、不思議ね。城田くんから漂うニンニクのニオイは臭くない。
顔がいいとニンニク臭もフレグランスみたいになるんだなーと、妙に感心しちゃった。
上演時間はこんな感じ
27日(土)のマチネ公演も終了後は城田くんと吉田栄作のトークショーがあるみたい。どんな話をするんだろ。興味津々(笑)。
会場内の撮影ポイント
実物大ではないけど、雰囲気は出てる。