前回、『スリル・ミー』でキム・ムヨルのことに少し触れたけど、彼も出演している、この映画に。
個人的には大好きな俳優さんたちがズラリと顔をそろえた作品で、そのストーリー展開にも引きつけられた。テレビで韓国の時代劇を見られている方にも十分楽しめる内容と思う♪
『神弓-KAMIYUMI-』
(原題:『最終兵器 弓』/2011年/韓国/122分)
© 2011 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved
8月25日(土)よりシネマート新宿、シネマート六本木、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート心斎橋ほか全国ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
ご存知の方も多いと思うけど、昨年韓国で一番ヒットした映画。
序盤から観客を釘付けにするストーリー展開は本当に素晴らしく、まさに「手に汗握る」という、文字どおり本当にドキドキしながら見入ってしまった。
映画あらすじ
時は1636年―。
清と関係が悪化していた朝鮮半島
幼い頃、父親を国家反逆罪で殺されたナミ(パク・ヘイル)と妹ジャイン(ムン・チェヨン)。
ひっそりと暮らしていた二人だけど、ジャインはソグン(キム・ムヨル)と結婚することに。
ところが結婚式当日、清がいよいよ朝鮮半島に侵攻
清の軍隊に捕虜として連れ去られるジャインとソグン。たまたま難を逃れたナミは父の形見である神弓を手にし、妹を助けに行く。
いくら弓の名手のナミといえど、敵は10万人。こっちは一人w
清の猛将ジュシンタとナミの対決が始まる
言うまでもなく、背景となっているのは実際に起きた丙子胡乱(丙子の乱)。
険悪になっていた清が突然侵攻してきて、朝鮮半島は多くの犠牲者を出す。
もちろん抵抗もしたけど、最後は王である仁祖がひざまずいて降伏するという屈辱を味わった。
このとき捕虜として清軍に強制連行された人々はなんとは50万。その後、奴隷市場で売買したといわれている。
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時期が時期なだけに、“弓”というとオリンピックでメダルを獲得したアーチェリーをすぐに思い浮かべてしまうけど、この時代、究極の武器だったのが弓矢なんだとか。
ドラマ『朱蒙』でもその威力は伝わってきたし、『トキメキ☆成均館スキャンダル』を見ていると、弓を1本射るのがいかに大変かが分かる。
時代背景はドラマ『名家 ミョンガ』の頃。
清に降伏した後は、仁祖の息子である昭顕世子も人質として連れていかれ、『チュノ~推奴~』や『イルジメ~一枝梅~』、『タムナ~Love the Island』では清から戻った昭顕世子がその後どうなったのかも描かれている。
つまり「韓ドラの時代劇が大好き!」という方にもってこいの映画。
それにしても…。
島国の日本に住んでいると、陸続きの敵がいきなり侵攻してくる恐怖というのを想像しづらいんだけど、この映画ではその恐ろしさをイヤというほど見せつけられる。
あ、キム・ムヨルはいい味を出していた。
…が、『イルジメ~一枝梅~』で演じたバカ息子役をちょっと思い出しちゃった(笑)。
オススメ度 ★★★★☆