韓ミュー『スリル・ミー』といっても、見に行ったのは東京・天王洲の「銀河劇場」。
日本で韓国人キャストの『スリル・ミー』が見られるとは!
『Thrill me』
日本版も韓国版も、物語に登場するのは二人だけ。
ポスター下 (左)私:チェ・ジェウン (右)彼:キム・ムヨル
長いことソウルで上演されていた作品だけど、私はまだ見たことがなかった。
なので、初・スリルミーなんだけど、このお二人は“伝説のペア”といわれているそうで…。
そんな豪華な組み合わせを日本で見られるのだから、仕事をさぼって行くことにした(笑)。
ストーリーはまったく予習せず、ほとんど何も知らないまま“私”と“彼”の世界に足を踏み入れてみた。
聞いてはいたけど、このストーリーって、「好きか嫌いか好みがハッキリ分かれる」。たしかにそうかも。
私は、ドップリとハマりはしなかったものの、けど決して嫌いじゃない。
“私”の愛と、“彼”の冷たさが入り混じった独特の世界観。
“私”の思いがとても切なく感じられる一方で、“彼”の姿も見ていて悲しかった。愛と憎しみって表裏一体なんだね。
“彼”演じるキム・ムヨルはこれまでも映画やドラマ、ミュージカルでも見てきた俳優だけど、今回が一番カッコ良く見えたかも~。
歌声も素晴らしく、チェ・ジェウンとのハーモニーも美しかった。
この作品はいろいろな俳優がキャスティングされ、それぞれの良さがあると思うんだけど、次にまたソウルで見る機会があったらヤッパリこの二人がいい。
もう何年も前に『トーク・トゥ・ハー』というスペイン映画を見たけど、見終わったあと「ここで描かれたのは愛なんだろうか、執着なんだろうか?」と、考えてしまったことがある。
今回も見終ったあとに、そんなことをフツフツと考えてしまうような作品だった。
ソウルで見たら、また違った印象を受けるのかもしれない。