スクリーンで観たほうがいい超大作アクション映画『モガディシュ 脱出までの14日間』。いよいよ今週から日本でも公開される。
『モガディシュ 脱出までの14日間』
(2021年/韓国/121分)
(c)2021 LOTTE ENTERTAINMENT & DEXTER STUDIOS & FILMMAKERS R&K All Rights Reserved.
2022年7月1日(金)新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国ロードショー!
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
1990年、ソマリアの首都モガディシュ。
韓国大使のハン・シンソン(キム・ユンソク)と参事官カン・テジン(チョ・インソン)
彼らは国連加盟に向けた外交戦のために、韓国からはるか遠い国へと派遣されていた。
その国は東アフリカにあるソマリア
治安は悪いが、ロビー活動に励む毎日。なんとか現地政府の上層部に取り入ろうとする。
一方で北朝鮮のリム大使(ホ・ジュノ)も奔走
北朝鮮は韓国より20年も早くアフリカ諸国との外交を始めており、それはやはり国連加盟のためだった。
両国間の妨害工作や情報操作は次第にエスカレートしていく。
そんな中、ソマリアの内戦が激化
現政権に不満を持つ反乱軍が暴徒化する
暴徒に大使館を追われた北朝鮮のリム大使
やむなく、韓国大使館に助けを求める決意をする-
ハン大使は彼らを受け入れるのか-
全員で生きて脱出することはできるのだろうか?
*****
実話に基づいた映画と知って驚いた。
90年代、この話は韓国のメディアも報じたらしいけど、あまり世間の関心を引くことはなかったそうで。
けれど2006年に外交官を引退したカン大使(映画ではキム・ユンソク演じるハン大使)がこのモガディシュ脱出を題材にした小説を書いたことから注目され、ついには映画化。
240億W(約24億円)もの制作費をかけてオールアフリカロケを敢行したという。
ハリウッド映画にも負けない超大作アクション映画に仕上がっている。
韓国でもコロナが感染拡大していた昨年7月末に公開。東京オリンピックの開催時期とも重なり、この頃はデルタ株が猛威を振るっていた。
大作でありながらコロナに屈したかもしれないのに、映画公開後にアフガニスタンで民主政権が崩壊し、タリバンが復活。
各国の大使館員らがアフガニスタンを脱出するという映画さながらの出来事が起きた。
そして、韓国は“ミラクル(奇跡)”と名付けた退避オペレーションを見事に成功させる。
気づけば、映画『モガディシュ 脱出までの14日間』もコロナ禍にもかかわらず、360万人もの観客を動員することに成功した。
キム・ユンソク、チョ・インソン、ホ・ジュノといったキャストも素晴らしく、この映画を観るならスクリーンじゃないとその魅力は半減すると思う。
オススメ度 ★★★★☆
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