まだ先かと思いきや、明日からの公開だった『密輸 1970』。
去年、韓国で大ヒットした映画。痛快なのでストレス発散にもなる。
『密輸 1970』
(原題:『密輸』/2023年/韓国/129分)
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2024年7月12日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
1970年代―。韓国の漁村クンチョンの海は、化学工場により汚染されていた。
失職の危機に立たされた地元の海女さんたち
リーダーのジンスク(ヨム・ジョンア)はやむなく決断
海底から密輸品を引き上げる仕事を請け負うことに。
ところが、税関の摘発により、ジンスクは逮捕されてしまう。
その現場からチュンジャ(キム・ヘス)は逃走
そのまま行方をくらます。
2年後―。
ジンスクは出所し、チュンジャもまたクンチョンに戻ってきた。
新たな密輸の儲け話を持ちかけるチュンジャ
そこには密輸王クォン(チョ・インソン)や…
チンピラのドリ(パク・ジョンミン)の思惑も絡む
海女たちは再起をかけた大勝負に身を投じる。
*****
70年代が背景になっており、この時代を知る韓国人には涙が出るほど懐かしい作品に仕上がっているらしい。
特に当時の大衆歌謡がどんどん流れるので、若い世代よりもむしろ中高年の胸に突き刺さった映画といえる。
ならば、当時の韓国を知らず、流れる歌謡曲に馴染まない外国人や若い世代にはつまらないのか?
…と思いきや、全然そんなことはない。
むしろ終盤はとても痛快で、見ていてスカッとする。
これが火を扱う映画だと、この時期は見ていてイヤになるけど、舞台は海。映画を見ながら涼むのもいいんじゃないかと。
印象的だったのはクォン役のチョ・インソン。
昨年はチョ・インソンの年だったと言ってもいい。ちょうど一年前のこの時期に公開された本作は514万人を動員。そしてドラマ『ムービング』も大当たりし、女性たちの注目を集めたという。
私の中でチョ・インソンのてっぺんは2004~2005年ぐらいだと思っていた。
今から20年も前だ。いくらなんでも古すぎるw
その後、チョ・インソンは兵役に就き、除隊後は「少しオッサンくさくなったね」とも言われた。
それも当然だ。兵役に行っている約2年で次から次へと新しいスターが誕生する世界なのだから。
2年、顔を見ていなかった俳優が老けて見えるのも不思議じゃない。
チョ・インソンにとってもターニングポイントだったのではないか。
いつまでもイケメン俳優でいるより、演技派俳優への道を歩んだほうがいいに決まっている。
実際『モガディシュ 脱出までの14日間』ではキム・ユンソクに負けない存在感だった。
そんなチョ・インソンがドラマ『ムービング』と映画『密輸』で再び女性たちの視線を釘付けにした。
よくよく見ると、2004年のドラマ『バリでの出来事』と変わらぬカッコ良さ。
というか、年を取った分、渋さも出て20年前より今のほうが素敵になっている。
個人的には『ムービング』より断然『密輸』のほうがチョ・インソンの魅力全開!と思う。
それにしても、20年の年月を感じさせないほどのビジュアルっていうのは一体どういうことなんだろ?
チョ・インソンに何が起こっていたのか本気で知りたい。
オススメ度 ★★★★☆
バリでの出来事(字幕版) 懐かしすぎて心が震えるw |