韓国で物議を醸した『王の願い ハングルの始まり』が日本でも公開される。人気女優チョン・ミソンも出演。こうして見てみると、亡くなったことが今でも信じられない。
『王の願い ハングルの始まり』
(原題:『国之語音』/2019年/韓国/110分)
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2021年6月25日(金)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
時は朝鮮第4代国王・世宗(ソン・ガンホ)の時代
朝鮮の民にとって難解な漢字の書物に世宗は苛立ちを募らせていた。
「庶民が学びやすい朝鮮独自の文字を―」
そんなとき、シンミ和尚(パク・ヘイル)の存在を知る
シンミは何ヶ国語もの言葉を操ることに長けていた。
シンミを王室に呼び寄せた世宗は―
妻・昭憲王后(チョン・ミソン)の仲介もあって
朝鮮初となる文字創製の協力をシンミに請う
文字創製は秘密裏に開始されたが―
これを知った臣下たちは猛反対。文字は権力の象徴でもあり、武器にもなる。庶民に広めるなどもってのほか!と憤った。
それでも庶民のために尽力する世宗とシンミ
2人は文字作りに励むが―
残された時間は長くなかった。
*****
ハングル創製にまつまわる史実には幾つもの諸説もあり、この映画では仏教徒のシンミに焦点を当てている。
史実を基にしたフィクションと分かっていても、映画を見るとどうしてもシンミが文字を作った中心的人物のように感じられ、歴史歪曲論争に火がついたのも頷けるかも。
個人的にはそっちの話よりも映画の公開直前に自ら命を絶ったチョン・ミソンのことがショックで仕方なかった。
ちなみに本作は2019年7月下旬に韓国で公開され、約96万人を動員。
ソン・ガンホ主演作としてはちょっと残念な結果に終わっている。
いろいろな感想があるとは思うけど、やっぱり新しい文字が作られている過程は興味深く、私は面白かった。ただ、ハングル創製にさほど興味がない人が見ると、あまり心に突き刺さらないかも。
オススメ度 ★★☆☆☆
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