今日、ついに公開となった韓国映画『男たちの挽歌』。期待半分、不安半分で試写会へと足を運んだ作品(笑)。
80年代に公開された名作『男たちの挽歌』のリメイク。
どんなふうにリメイクされているんだろう?というワクワク感がある一方で、もしもオリジナルのファンがガッカリするような作品に仕上がっていたら…という不安もあった。
男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW
(2010年/韓国/123分)
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本日2011年2月19日(土)より全国公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
数年前、北朝鮮からの脱出を試みたキム兄弟。
脱北に成功した兄ヒョク(チュ・ジンモ)
彼はコリアン・マフィアの世界に入り、同じ北朝鮮出身の男と行動を共にしていた。
その男とは元特殊部隊員ヨンチュン(ソン・スンホン)
二人は釜山を拠点にする武器密輸組織の大物として暗躍していた。
だが、ヒョクには気になることが―。
それは脱北に失敗した弟チョル(キム・ガンウ)の存在
行方不明のチョルはー。
*****
映画を観てみて、韓国ならではの素材を上手く取り入れて見事にリメイクしたなーと思わず感心。
リメイクとはちょっと違うので、“リウェイク”(再覚醒)作品といわれるのも納得できた。
以前も書いたけど、家族の絆とか男同士の友情を描かせたら、韓国映画はピカイチだと思う。
最後は切なかったけど、胸にグッと染み入る内容に仕上がっていて大満足だった。
香港映画のファンの方が観ても、オリジナルとは違った感動を味わえるのではないか。
韓国でのリメイクが報道された当時、キャスティング候補に名前が挙がったのはチャン・ドンゴンとRain(ピ)。
ここにチャン・ドンゴンとチョン・ジフン(=Rain)が並んでいたかも?
チャン・ドンゴンとチョン・ジフン(Rain)!?
もはやイメージがわかないw
オリジナルではティ・ロンが演じたホー
韓国版ではヒョク役のチュ・ジンモ。まるでチュ・ジンモのために用意された役のようだった。弟が抱く憎悪を正面から受け止める姿に目頭が熱くなる。
ここらへん、韓国ならではのスパイスがよく効いた演出になっていた。
一方、レスリー・チャンが演じたキット役を熱演したのはキム・ガンウ。
元々はイ・ミンギがキャスティング候補に挙がっていたが、映画を観るとキム・ガンウにピタリとハマっている。
今となっては、この役をイ・ミンギが演じていたら…という想像はできない。
オリジナルよりもさらに狡猾な男を見せてくれたチョ・ハンソン
本当に憎たらしい役だったが、オリジナルよりむしろ存在感があった。
以前より少し太って見えたのは役作りのためだろうか。それとも結婚したから?
一番想像できなかったのがこの人、ソン・スンホン
チョウ・ユンファが演じたマーク役をどんなふうに演じるのか。
「韓流スター」「イケメン俳優」という部分が出てしまうと、すべてが台無しに…。
意外と大丈夫でホッとしたよw
チュ・ジンモとの相性もピッタリ。
こういう骨太のキャラってどうなんだろ?って思ってたけど、妙な違和感みたいなものも全然なし。
ファンでなくとも、ソン・スンホンの新たな魅力に惹かれそう!
切ないラストシーンへと続く場面
ハードなアクションシーンも話題だけど、それよりも兄弟愛や熱い友情のほうがずっと心に残る作品だった。
最後に賭けたものは、「明日」。
ぜひ劇場でご覧になってください。
オススメ度 ★★★☆☆