気づけば本日公開になった映画『梟―フクロウ―』。緊張感半端ない展開になっている。
『梟―フクロウ―』
(2022年/韓国/118分)
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2024年2月9日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
盲目の天才鍼師ギョンス(リュ・ジュンヨル)
宮廷の医長イ・ヒョンイク御医(チェ・ムソン)がギョンスの腕に注目―
ギョンスは病の弟を救うため、誰にも言えない秘密を抱えながら宮廷で働くことに。
その頃、8年ぶりに清から朝鮮に戻ったソヒョン世子(キム・ソンチョル)
複雑な心境の国王・仁祖(ユ・ヘジン)
仁祖の側室のチョ昭容(アン・ウンジン)も不穏な動きを見せる
国王と世子の葛藤
欲望が渦巻く宮中で、やがてギョンスはそある夜、ソヒョン世子の死を“目撃”。
見えないはずのギョンスが常闇に見たのは、全身が黒く変色し、目や耳、鼻や口など 七つの穴から鮮血を流すソヒョン世子の姿だった―。
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2022年11月に韓国で公開された本作は、年をまたいで333万人を動員。
同時期に公開された『デジベル』の90万人だったことを考えると、まずまずの興行成績だったのではないかと思う。
韓国人なら誰もが知る歴史だが、仁祖が清の皇帝にひざまずいて降伏した“丙子胡乱”のことを知っていないと、序盤、少し分かりづらいかも。
このとき、息子であるソヒョン世子が人質として清に連れて行かれている。
本作はこのソヒョン世子が清から戻ってきたところから始まる。
普通なら、清に囚われていた息子が帰国するのだから父親は喜ぶだろうが、国王の仁祖はそんな気持ちにはなれなかった。
それは映画を観れば分かるけど、先進国で過ごしているうちに思想が変わったと思われる息子を脅威に感じたのではないか。
そしてソヒョン世子は病にかかり、帰国後、わずか2ヶ月で亡くなっている。
仁祖による毒殺といわれており、本作はそうした史実を基に描いた“ファクション”になっている。
オススメ度★★★☆☆
天命の城(字幕版) この映画を先に見ておくと話が分かりやすい。 |