『パラサイト』の“半地下家族”の次は『高速道路家族』。週末より日本でも公開される。
『高速道路家族』(2022年/韓国/128分)
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2023年4月21日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
高速道路のサービスエリアを転々とする一家
父親のギウ(チョン・イル)と3人の家族はテントで寝て暮らす。
二度と遭遇しないであろう訪問者に2万W(約2千円)を借りては食費に充てる。
なんとか食いつなぐ毎日
ある日、ヨンソン(ラ・ミラン)からもお金を借りるが―
ヨンソンとは別のサービスエリアでも再び遭遇してしまう。ヨンソンは警察に被害届を出したが、ギウの妻ジスク(キム・スルギ)や子供2人を放っておけない。
この“高速道路家族”を連れて帰るヨンソンと、家族を取り戻そうとするギウ。相反する家族の出会いはやがて―。
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『パラサイト』では世界中が韓国の半地下家族に注目したけど、まだ住む家があるだけマシと思えてくる。
サービスエリアが住処になっており、本当の貧しさがここにある。
ただ、“貧しさ”の感じ方は人それぞれ。
美少女のウニは内心、学校に行きたいと思っている。他の子と同じように生活したいのだ。一方、弟はまだ幼く、家を持たない生活に違和感を持っていない。
ヨンソン側も、捨て猫にエサをあげるヨンソンに対し、夫は「むやみにエサをやるな。またもらえると思って集まってくるだろ」と諭す。
一方、従業員は「あげればいい」という。「猫も喜んでいる。みんなで食べればいい」「分かち合って生きよう」
家を持たないギウにも、中古家具店を営むヨンソン夫妻にもツライ過去がある。
“幸せ”や“貧しさ”と一言でいっても、歩んできた人生によって考え方や感じ方が大きく違ってくる。
本作は、2022年11月に公開されて、2万4千人を動員。観客動員数ランキングでは61位だけどインパクトはあった。
オススメ度 ★★★☆☆
パラサイト 半地下の家族(字幕版) 半地下でも家はある。 |