韓国のミュージカル俳優は『ジキルとハイド』の「時が来た(This Is The Moment/チグミスンガン)」が大好き♪
ミュージカルコンサートでは、かなり高い確率でこの歌が歌われる。
ただ、そういうミュージカルコンサートに何度か行くと「また、この歌かw」と思うことも…。
歌の上手い俳優ならまだしも、少し前に聴いた某俳優の「This Is The Moment/チグミスンガン」を聞いたときは「アチャー、やっちゃったw」と思った。彼はなんでこの曲を選んじゃったんだろうと。
声が細く、全然、曲と合っていなかったから。
むしろ、この歌を歌わないほうがよかったぐらい。
…と、前置きが長くなったけど、やっぱりこの歌はコンサートではなく、作品として見るのがいい。
去年12月に韓国ミュージカル『ジキル&ハイド』を見てきた。
極寒のソウルでw
以前も書いたけど、実は私、この作品はそんなに好きじゃなかった。
初めて見たのは日本だけど「とにかく暗い」そんな印象。
その後、韓国版を見て、作品に対するイメージはかなり変わった。
チョ・スンウの演技、ジュンヒョンさんとホン・グァンホの歌声で、少しずつ作品を好きになっていった感じ。
最後に決定打を放ったのは、やっぱりリュ・ジョンハン先生
写真を撮るのが大変な場所でこの日も・・・
韓国人の観客に写真撮影を頼まれることに。
この日は職場の同僚と思われる団体から撮影を頼まれたんだけど、ここに並ぶ、並ぶ。
最後は『ジキハイ』のボードさえすっかり隠れているしw
これじゃ、ただの記念撮影。なにもわざわざここで撮らなくてもいいんじゃないか(笑)。
で、この日は3階席の最前列センターの席。
リュ・ジョンハンの声は好きだけど、オペラグラスもあるし、「顔は別に見えなくてもいいや」と思っていたので。
これまでキム・ジュンヒョンさんら3人の俳優さんの『ジキハイ』を最前列や前方良席で見ていたので、今回は席にこだわらないことに。
なので、R子さんが譲ってくれるという1F前方席のチケットにも特に惹かれず、舞台から遠い3階席の最前列に座ったのでした。
感想を一言でいうと、3F席とは思えないほどのド迫力で、どのナンバーも心に突き刺さる♡
「時が来た(This Is The Moment/チグミスンガン」はいつまでも拍手が鳴りやまず、ややショーストップ気味。
演じる側と観客が一体になった瞬間で、3階席にいても全身に鳥肌が立つほどの興奮を覚えた。
実はオペラグラスも忘れちゃってリュ・ジョンハンの表情はほとんど見えずじまいw
しかも、この日のリュ・ジョンハンは少し風邪気味で万全とはいえない体調だったそう。でもそんなことは微塵も感じなかったわー。
ジョンハン先生、やっぱりスゴイ。神!
これが1F席だったらどれほどすごかったのかしら。
そう思ったら、R子さんのチケットを素直に受け取ればよかったと、ひたすら後悔しちゃったw
キャストボード
もう一つ。スケジュール的にキャストを選べなかった女優陣。
ルーシー役のリサが思いのほか良かった。
『フランケンシュタイン』で二度ともガッカリしたこともあり、あまり期待はしていなかったんだけど、この役にピッタリ♡
エマ役のチョ・ジョンウンとのハーモニーも素晴らしく、この人の弾けっぷりを見られてよかった。
以前、ジュンヒョンさんのインタビューで『ジキハイ』が話題になった。
インタビュー記事ではサラッと書いちゃったけど、この作品は俳優の喉を壊すぐらい大変で、ジュンヒョンさんもハイド役のシーンが本当に辛かったと何度もおっしゃっていた。
実際、ジュンヒョンさんの『ジキハイ』を観たとき、その苦しさはあまり感じなかった。リュ・ジョンハンも楽しんでいるようにさえ見えたけど…。
それが俳優の力量なのか。どんなに大変でも、大変そうに見せない。
あくまでも観客を楽しませる。共感させる。感動させる。
そう考えると、ミュージカル俳優なら誰もが演じてみたい役だとは思うけど、観客をここまで魅了できる俳優は限られているかも。
このとき、ソウルでのスケジュールが直前まで確定せず・・・
最悪の場合『ジキハイ』は諦めようと思っていたけど、無理してでも行ってよかった。
これぞミュージカル!と、心臓をバクバクいわせながら余韻に浸ることができて幸せ♪