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映画『少年の君』

投稿日:2021年7月12日   

 

前回の台湾ネタに続き、今回は香港映画ネタ。

アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされていた『少年の君』がいよいよ日本でも公開!

 
『少年の君』
 (原題:『少年的你』/英題:『BETTER DAYS』/2019年/中国・香港/135分)
香港映画 中国映画 少年の君 アカデミー賞 チョウ・ドンユイ
© 2019 Shooting Pictures Ltd., China (Shenzhen) Wit Media. Co., Ltd., Tianjin XIRON Entertainment Co., Ltd., We Pictures Ltd., Kashi J.Q. Culture and Media Company Limited, The Alliance of Gods Pictures (Tianjin) Co., Ltd., Shanghai Alibaba Pictures Co., Ltd., Tianjin Maoyan Weying Media Co., Ltd., Lianray Pictures, Local Entertainment, Yunyan Pictures, Beijing Jin Yi Jia Yi Film Distribution Co., Ltd., Dadi Century (Beijing) Co., Ltd., Zhejiang Hengdian Films Co., Ltd., Fat Kids Production, Goodfellas Pictures Limited. ALL Rights reserved.

2021年7月16日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国公開

詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。

 


 

映画あらすじ

2015年、中国の英語学校で女性教師が生徒に英語を教えていた。
彼女はうつむいている生徒を見ながら20年前の学生時代を思い出す―。

時は90年代―。

 
進学校に通う高3のチェン・ニェン(周冬雨)
香港映画 中国映画 少年の君 アカデミー賞 チョウ・ドンユイ

大学入試(高考)まであと60日。受験生たちは緊迫感のある毎日を過ごしている。ニェンも名門校を志望していた。

そんなとき事件が起きた。
同級生のフー・シャオディエが自殺したのだ。

 
遺体に近づくチェン・ニェン
香港映画 中国映画 少年の君 アカデミー賞 チョウ・ドンユイ

自殺した級友に無遠慮に向けられる生徒たちのスマホのレンズから守ろうと、自分の上着をそっと遺体にかけるのだった。

 
以来、いじめのターゲットに―
香港映画 中国映画 少年の君 アカデミー賞 チョウ・ドンユイ

ニェンは天使のような顔をした級友ウェイ・ライ(周也)たちからいじめの標的にされる。

彼女の学費を捻出するために母親はあやしげなフェイスパックを売り、「肌が荒れた」という客からの苦情が絶えない。外から「ペテン師!」「金を返せ」と罵られ、母親は「大学さえ受かれば這い上がれる」と娘に話す。そんな母親に学校での話などできるはずがなかった。

同級生からのいじめが激しくなる中、ニェンは集団暴行を目撃する。

 
暴行されていたシャオベイ(易烊千璽)を救う
香港映画 中国映画 少年の君 アカデミー賞 イー・ヤンチェンシー

 
孤独な日々を送る優等生のニェンと―
香港映画 中国映画 少年の君 アカデミー賞 イー・ヤンチェンシー

 
生き方を選べなかった不良少年のシャオベイ
香港映画 中国映画 少年の君 アカデミー賞 イー・ヤンチェンシー

生きる世界の違う二人だった。

受験に集中したいニェンだったが、クラスではますます孤立を深めていく。
イジメに絶えきれず警察に通報し、自殺したフーもまたイジメを受けていたことを明かす。
だがいじめた側は処罰はされず、受験資格も剥奪されない。
左遷されたのは担任教師だけ。警察が介入するにも限界があるのだ。
ニェンは受験さえ終われば大人になれると諦める。

だが、警察に真実を打ち明けたことで事態はこじれ、ニェンへのいじめは激しくなった。彼女は絶えきれなくなり―。

 
シャオベイにボディーガードを頼む
香港映画 中国映画 少年の君 アカデミー賞 イー・ヤンチェンシー

 
次第に距離を縮めていく二人
香港映画 中国映画 少年の君 アカデミー賞 イー・ヤンチェンシー

だが二人には残酷な現実が待ち受けていた。

 
*****
単にいじめ問題を描いただけでなく、壮絶な受験戦争や日の当たらない場所で生きるストリートチルドレンなど、社会問題をあぶり出したサスペンス。

香港映画 中国映画 少年の君 アカデミー賞 イー・ヤンチェンシー

大学受験に臨む生徒たちの姿が異様。
韓国や中国において、受験は戦争と同じ。人生を大きく変える一大イベントであるから絶対に負けられない。これは人生最大の戦いといえる。

高考(カオカオ)と呼ばれる受験について、映画の中で「受験生は全国で923万人。昨年よりわずかに増加」とある。
ニェンが目指しているのは「北京大学」もしくは「清華大学」だけど、何人が合格するのかは分からない。

受験生が乗ったバスにも「努力で勝ち取れ」「栄光を我が手に」といった北朝鮮のようなスローガンが掲げられている。
受験前の気合の入れ方も必死さが伝わる。戦時中に日本人が口にした「欲しがりません、勝つまでは」といった雰囲気で、とにかく合格して北京に行くことを目指す。

劇中、こんな言葉があった。
「不公平な世の中で、受験は人生で唯一のフェアな戦いだ」と。
やはり日本人のそれとは思い入れが違うように感じた。

 
主演チェン・ニェン役の周冬雨(チョウ・ドンユイ)は見た瞬間、懐かしさがこみ上げた。
チャン・イーモウ監督の『サンザシの樹の下で』でヒロインを演じていた。が、まったく年を取っていない。
彼女だけ時が止まっているかのよう。終盤はずっと丸刈りのまま。
中国では“13億人の妹”という愛称で親しまれているそうだけど、こういうネーミングが韓国っぽいw

一方、彼女を影で支える易烊千璽(イー・ヤンチェンシー)は目鼻立ちの整ったイケメン俳優と思ったら、なんと中国の人気アイドルグループのメンバー。子役から芸能界にいたらしい。
SNSのフォロワーは800人もいて、日本でいうキムタクみたいな存在なんだろうか。

いじめの首謀者である周也(ジョウ・イエ)は奇跡的に美しい。
ヒロインの周冬雨(チョウ・ドンユイ)よりもずっと華やかかも。

2時間を超える作品で、終盤の捜査や刑事の葛藤部分でちょっとダレる。
けど、終盤でアレコレ気づくので、やっぱりこれぐらいの長さになるのかなー。
以前見た台湾映画の『共犯』といい、本作といい、中華圏はこうした社会問題に鋭く切り込んだ作品を次々と世に送り出している印象。

韓国映画がアジアの中心になりつつある一方で、国内の市場だけで高い興収を得られる中国映画。この作品も250億円近い興行収入を記録したというからビックリ。

 
原作はオンライン小説の『少年的你,如此美麗』
易烊千璽 周冬雨 少年の君 映画

知らなかったけど、東野圭吾の『白夜行』や『容疑者Xの献身』の盗作ではないかという疑惑が浮上したらしい。
実は、たしかに『白夜行』に似てると感じたわ。『容疑者Xの献身』は思いつかなかった。

 
オススメ度 ★★★★☆

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 懐かしすぎてもう一度見たくなった!
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