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今年一番の傑作! 映画『レ・ミゼラブル』

投稿日:2012年12月24日   

 

予告編を観ただけで「これはスゴイ作品になっているに違いない」と想像していたが、実際はそれ以上だった。
自分の想像力の乏しさを実感してしまうほどの完成度。
勢いで「今年一番の傑作!」と書いてしまったけど、ここ数年に観た映画を振り返っても私の中の「一番」といえるかも。

 
映画 『レ・ミゼラブル』
映画『レミゼ』日本公開

本当に素晴らしい~。映画って素晴らしい~。『レミ』も素晴らしい~。
全身に鳥肌を立てながらそんなふうに思った。
一年の最後に、こんな作品と出会えたことに感謝。年明けの1本目もこの映画を見に行こうと心に決めている。
その前に、年末にもう一度行っちゃうかも…と思っているぐらい。

 
チラシは韓国のもの↓
レ・ミゼラブル 韓国1

元々、韓国は今月19日に公開予定と聞いていたけど大統領選挙とぶつかるため、前倒しになって18日に公開されたとか。

 
うらやましい♡
レ・ミゼラブル 韓国2
私も一日でも早く観たかったので、本当にうらやましい~。

誰もが知る名作だし、ナンバーも耳や心に残るものばかりで、もちろんミュージカルとして観てもいいけど、やはりミュージカルでは見せきれない部分も多いわけで。
どうやってもミュージカルで見ることのできない細かい演出を、この映画で見ることができ、これ以上ないぐらいの満足感を覚えた。

あと迫力も…。
やはりミュージカルは限られたスペースの中ですべてを表現するけど、それとは違った映画の中の「民衆の歌」に大興奮。これはもう~激しく感動した♡

バリケードのシーンも見ごたえがあり、見終わったあとも2時間38分が過ぎたなんて信じられなかったぐらい。
あ、ただ「民衆の歌」のあと、なんとなく「ん、休憩?」って勘違いする自分がいた(笑)。

フランス版『ロミジュリ』やウィーン版『エリザベート』でも思ったけど、やはり外国人の俳優さんが全身で見せる感情表現って本当にすごいものがある。

 
ジャン・バルジャン役のヒュー・ジャックマン
映画『レミゼ』バルジャン
とにかく歌が上手い。序盤、囚人のシーンは「えぇっ、一体だれ?」と思うほど別人だったけど、シーンによって聖人になったり、娘思いのパパになったり。

コゼットのために、命がけでマリウスを救う姿にも泣けた。
クライマックスのシーンでは涙が止まらず、ヒュー・バルジャンの表情がかすんで見えたほど。
泣きじゃくるコゼットに激しく共感できた。

 
ファンテーヌ役のアン・ハサウェイ
映画『レミゼ』ファンテーヌ
この映画に欠かせない存在。これ以上のキャスティングは考えられないと思う。
魂を込めて歌うナンバーに圧倒された。しかも絶妙のタイミングで涙がこぼれ落ちるという。アカデミー賞等の助演女優賞…。
ハッキリ言って、アン・ハサウェイ以外に誰が受賞できるの?ってぐらい素晴らしかった

 
未知数だったラッセル・クロウのジャベール警部役
映画『レミゼ』ジャベール警部
ぶっちゃけ、ラッセル・クロウのジャベールをまったく想像できず、不安さえ感じていた(笑)。
なのに、こんなにハマり役だったとは。憎々しげな態度、表情、歌のどれもがジャベール刑事そのもので。終わってみると、この役もラッセル以外に考えられない感じ。

 
コゼット役のアマンダと、マリウス役のエディ・レッドメイン
映画『レミゼ』コゼット&マリウス
コゼットのナンバーってキーの高い曲が多く、一体、アマンダはどんなふうに歌うんだろ?と思っていたけど、さすが!!

ちなみに、リトル・コゼットもすごく可愛い~♡
子役時代のダコタ・ファニングを思い出した。
このリトル・コゼットの「ラーララ ラーラ ラーラーラー♪」の歌声が本当に切なく、胸が痛む。
コゼットとマリウスの出会いから、恋に落ちるシーンは知っていてもドキドキした♡
一方、エポニーヌは最初、地味に思えたけど、徐々に存在感が大きくなってきた。

この映画は「DVDになったら観よう」なんて思わないほうがいい。
スクリーンで観てこそ、魅力がフルに伝わってくるので。
おそらくDVDで観ても、この映画の魅力の1/3も感じられないことと思う。
映画が割引で観られる日(レディースデイやファーストデイなど)を狙ってでも、スクリーンで観たほうがいいと思う。

 
一つ不思議なこと。それは…。
私はこれまで何度か「韓国映画が大嫌い」という人たちに出会ったことがある。
過去には、同じゴルフ教室に通っていた年配の奥様たちから「韓国ドラマや韓国映画のようなくだらないものにハマる人の気が知れない」とまで言われたことも。

表現の仕方に違いはあるものの、やはりほかでも似たようなことを言われたことがある。
ちょっとビックリしたけど、でもまぁ、人にはそれぞれ好みがあるし、自分がよく知らないジャンルを否定したくなる気持ちは少しだけ理解できる。

反対に、最近はこの『レミ』についても「私はああいう映画は嫌い」「絶対に観ない」という人たちもいた。
「韓国映画が嫌い」という人と「ミュージカル映画なんて観たくもない」という人。たぶん根本はまったく同じよね。観てもないのに“否定”している。
どうして観てもいないのに「嫌い」とか「くだらない」とか言えるのか不思議というより、ワケが分からないけど。

ただ…、私も食べ物の食わず嫌いと同じで、映画やミュージカルに対して、まだまだ“観ず嫌い”な部分がある。本もそう。
なので、来年は少しでもそういう“観ず嫌い”なところをなくそうと思った。
やっぱり先に「否定ありき」だと、どうしても損することが多いし、視野狭窄になりがちなので。

実は最近も「自分の趣味じゃない」と思って軽くスルーした作品があとで秀作だったと知り、後悔したことも…。
このときは激しい後悔を通り越して、すっごく反省した。
こうした苦い経験を踏み台にし、来年は今年よりもっと良い作品と出会えたらと思う。

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