待っていました! イ・チャンドン監督の『ポエトリー アグネスの詩』。ついに今週11日(土)に公開される。
好きな韓国映画はたくさんあるけど、Best5を挙げるならそのうち1本はイ・チャンドン監督作品になるかも。そんな監督の作品だから観ないわけにいかない!
『ポエトリー アグネスの詩(うた)』
(原題:『詩』/2010年/韓国/139分)
(C)2010 UniKorea Culture & Art Investment Co. Ltd. and PINEHOUSE FILM. All rights reserved.
2012年2月11日(土)より銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
結論から先に言うと、この映画は私が想像していたものと全然違っていた。
タイトルから推測できるようなストーリー展開ではなく、自分の想像力の乏しさを思い知らされた感じw
映画あらすじ
初老の女性ミジャ(ユン・ジョンヒ)
オシャレでキレイに着飾っているけど、生活は決して裕福なわけじゃない。
介護ヘルパーとして働き、古いアパートで暮らしている。娘の代わりに孫息子を育てながら。
そんな彼女が「詩」の講座を受講することに。その瞬間からミジャの“言葉探し”が始まる。詩を書くために美しい言葉を探そうと―。
一方で、彼女におなしなことばかりが起こる。どうも物忘れが激しい。
病院で診察を受けたけれど、彼女は診断結果を受け止めることができない。
また、孫息子がとんでもない事件に関わっていたことを知る
ストーリーは皮肉な展開に。
ミジャは美しいものだけを見ていたいのに、彼女がいる現実の世界は美しくないことばかり。だから見ない。目をそむけてしまう。
厳しい現実と直面した彼女は最後にどんな詩を生み出すのか。
*****
身につまされるというか。またしてもイ・チャンドン監督から突きつけられた感じ。「彼女とあなたたち、どこが違いますか?」と。
映画をどう受け止めていいのか分からない自分と、スクリーン上のミジャ…。この戸惑いはヤッパリ劇場でしか感じられないんだろうな~って思った。
せっかく映画を観に行ったのに宿題をたくさん出されて帰ってくるような感じ。
どこか損した気分だけど、これって「損して得取れ」ってこと?
それにしても、ヒロインがこの女優さんでよかった。映画は16年ぶりの出演だったそうで、その“真っ白”な感じがよかった。
少女のように可愛らしく微笑み、共感しやすい。もしこの役がキム・スミだったら、全然違う映画になっていたかも(笑)。
オススメ度 ★★★★☆