アレコレと悩んだ末、結局は観に行った韓国ミュージカル。
『バンジージャンプする』
韓国ミュージカルブロガーのRYUさんやイリジさんのブログを拝見し、背中を押してもらった感じで観に行った。
当日まで行けるか分からなかったので事前にチケットは購入せず、夜の時間をしっかり確保してから「斗山アートセンター」に向かった。行ってみたら思いがけず、前方の良席が1つポッカリと空いている。
これはラッキー!
しかも、劇場に入って目にしたのは・・・
作品の世界観をしっかりと出したこの演出。
シンプルだけど、なんだかすごく嬉しい。この傘を見ただけで、映画の舞台となる1983年に心がタイムスリップする。
作品は、言うまでもなくイ・ビョンホン主演の同名映画が原作
映画は2001年に韓国で公開され、物語の前半は1983年の出来事が描かれるので、今見るとやや古くささを感じなくもないけど…。私はとても好きでこの映画を2回見ている。
何が好きって…、映画の内容に激しく共感できる。
もし死んだとしても、生まれ変わったらまたアナタに逢いたい。
たとえ生まれ変わって、互いに今とは違った姿になったとしても、私、頑張ってアナタを探すから…。必ず見つけるから…。
コレって、そばに大切な人がいる方なら、誰もが共感できる想いではないだろうか。
そんなふうに愛し合える人とめぐり会うのって、奇跡にも近く、宝くじで1億円を引き当てる以上に幸せなことよね。
だから失いたくない。
生まれ変わってもまた出逢いたい―
イヌ(映画ではイ・ビョンホン)はそうやって一度は失った最愛の彼女テヒを見つけるが・・・
彼女はなんと教え子の男子生徒ヒョンビンの姿になって、イヌの前に現れる
次第に心を通わせるイヌと男子生徒ヒョンビン。周囲から見れば、それは奇妙で不可解な光景だが、誰からも理解されなくていい。二人の心が通じ合ってさえいれば…。
このミュージカルの素晴らしさは、そうした不変の愛を美しいメロディにのせてくれたところにある。
映画のセリフがそのまま歌となって聴こえ、胸に響いてくるという。もしご興味のある方は、映画の素晴らしいシーンと歌の詰まった映像をぜひ一度ご覧ください。
「それが私のすべてだから」
もしも僕が生まれ変わっても
僕はそのときも君だけを探しに行くよ また君を愛するよ
もしもいつか私が道に迷ったとしても
あなたはただそこで 私を待っていてね
あなたを愛してる 私はあなたを愛してる
私の声ではなく、私の心が話す言葉
あなたのために息をして あなたのために生きていくの
それが私のすべてだから
…と、大体こんな感じの歌詞で、物語は最後にイヌとヒョンビンが選ぶ道へと続いていく。
本当にこの映像って、映画やミュージカルを観た後だと、涙なしでは見られない。
映画とは違ったミュージカルならではの演出も好きだった。過去と現在の転換もよかった。
映画もよかったけど、「あぁ~、やっぱりミュージカルって素晴らしい」「こんなにも感動を与えてくれるなんて」と、この作品と出会えたことを心から幸せに思えた夜となった。
この日のキャスト
素晴らしい歌声を聴かせてくれた♪
日本では高いお金を出してチケットを買い、大きな劇場で大作を観ても歌唱力でガッカリすることが多々あるのに…。これけの歌声を普通に聴ける韓国ミュージカル界って本当にうらやましい。
ちなみに、この作品が上演された「斗山アートセンター」は、広蔵市場のすぐ近く。
「斗山アートセンター」
入口からしてテンションUP
鍵盤の上を歩くと音が鳴る♪
遊び心もあって、歩いているだけで楽しい
こんなスタッフがお出迎えしてくれるのも嬉しい
再演があったら、ぜひまた観たい作品となった。
言葉が分からなくても映画を見ていればストーリーは理解できるし、何よりも流れる曲のすばらしいこと。心からオススメしたい。