アレコレと思うことの多かった韓国版『レ・ミゼラブル』。
結論から先に言うと、前シーズンより全然良くなったんだけど、意外にも(?)日本版のほうが泣けたかなー。
韓国ミュージカル『レ・ミゼラブル』
「ブルースクエア」の1階部分を工事しているの知らなかった(汗)。
新しい劇場なのに、もう改修工事。
一体どこを工事しているのか知らないが、内部にエスカレータをつけて~(涙)。
この日の主なキャスト
バルジャンはやっぱりヤン・ジュンモで見ることに
ジャベールはキム・ジュンヒョン氏
以前、インタビューしたとき、「ジャベがやりたかった」って話していたものね。よかった、よかった♪
けど、この写真・・・
カッコ良すぎないか(笑)。
インタビューのときも少し盛り上がったんだけど、またしてもセクシーなジャベになってない!?
歌は相変わらず上手いんだけど、このジュンヒョン氏のジャベールはもしかしたら好みが分かれるかも。
今回、舞台セットが変わっていた。
前シーズンは「舞台が狭っ」「小さっ」と感じたけど、今回は帝国劇場のように舞台袖にもセットがあり、日本版と近い形に。
そして、舞台の照明が暗いのも日本版と同じだった。
この舞台照明の暗さは当然、キャストも感じていること。青い目の演出家には、黒目の私たちより明るく見ているのかもしれないが、あそこまで舞台上が暗いとヤッパリ前方席でも見づらいと感じる。これは日本版も韓国版も改善してほしい。
序盤、気づいたこと。くだらないことばかりでごめんなさい。
神父がデカいw
日本版の神父様は小柄だと思うが、韓国版は妙にデカい。
体のデカさと、バルジャンへの包容力は別モノだったようで…。
ヤン・ジュンモのバルジャンも日本版よりやや激しく、鋭い感じがして、韓国テイストなのかもしれないけど序盤で置いていかれた感があった。見ていて少し疲れた。
あと、アンサンブルの中にマツコ・デラックスの姿を発見。すごい存在感。
気づいてからは、マツコだけに目が行くように。
チョン・ナヨンのファンテーヌは・・・
何かが足りない。心に響いてこなかった。
正直、ファンテーヌのキャストまで選んでいられないから、「ファンティーヌは出番も少ないし」と自分に言い訳しながらこの日はチョン・ナヨンで見ることにした。
それで痛感したよ。
この役、すごく重要。妥協しちゃダメだと。
悲痛な感じがしないチョン・ナヨンの歌にまったく入っていけず、この役はチョ・ジョンウンで見るべきだったと後悔した。
ファンテーヌが最期を迎えた直後の、バルジャンとジャベの格闘シーンは必見ね。
チェーンまで持ち出してバルジャンを痛めつけておきながら、アッサリとやられちゃうジャベ。一体どうしてこうなるのか。
誰にも説明できない展開ではあるが、この歌の対決は鳥肌が立つ。
やがて登場するアンジョルラスとマリウス
このアンジョとマリウス。二人とも185cmあるのかしら。
ビジュアルだけは、かつてないほど最高のコンビ。舞台映えする。
ジュンヒョン氏のジャベといい、アンジョ、マリウス…、
みんな背が高くてバルジャンのヤン・ジュンモだけ日本人体型w
以前はそこまで感じなかったけど、今回、ヤンバルジャンにすごい親近感を覚えた。
いずれにしても、アンジョ役のミン・ウヒョクは精悍な顔つきで今後さらに人気が出そうな気がした。
一方、ユン・ソホのマリウスは・・・
どうした、ユン・ソホよ。
『バンジージャンプする』のユン・ソホが良かったので、今回、期待していたんだけど、最初から最後まで声が上ずったまんま。
こういうのを「抑揚がない」というのだろうか。
高いキーも難なく出ているんだけど、なぜか心に響いてこない。
コゼットもさほど印象に残らず、このバカップルに振り回されるバルジャンがかわいそう。まさに、「悲惨」「哀れ」とタイトルどおりの印象を受けた。
パク・ジヨンのエポニーヌ
最初の“ふてくされ感”は結構、好きかも(笑)。
マダム・ティナルディエは面白すぎて吹き出しちゃった!
前回よりさらに磨きがかかったのでは(笑)。
マダムテナルディエは歌というより投げ出したようなセリフ調の歌い方に場内爆笑。
リトルコゼットの「暗くて怖いわ~」をふざけて歌うシーンでは、本当に声を出して笑っちゃったわよ。
日本のように香水をふりかけてバルジャンが手ではらうという演出はなし。けど十分笑わせてくれた。
と、書き始めたら止まらないほどアレコレ思うことの多かった韓国版『レミ』。ある意味、ツッコミどころ満載だったかも。
マツコはどこに?
キャストボードを見ても、それらしき人物は見当たらない。
なぜ!?
声もハスキーだったから、順調に太っていけば、未来のマダム・ティナルディエを狙えるかもしれない。