先日、友だちから「おかえり～。『フランケン』見てきたんだね～」と、メールがあったが、今回のソウル旅行は残念ながら違うのよね。UPしていなかっただけで、『フランケンシュタイン』は前回だった。
韓国ミュージカル『フランケンシュタイン』
2016.02.28までと書かれているけど、3月20日（日）まで「忠武アートホール大劇場」で上演されている。
私がこのとき見たかったのは、コチラの組み合わせ
チョン・ドンソク演じるビクターと、本当に“怪物”的な新人といわれているチェ・ウヒョク演じるアンリ。
エレンとジュリアも大満足のキャスト
ジュリア（カトリーヌ）役は以前見たリサよりも、アン・シハのほうが私は好き。
子役たちは・・・
ジュリアの子供時代が、まるでお人形さんのように可愛い女の子で。大きくなったら、すごい美人さんになりそう。
この作品、以前よりストーリーが分かりやすく感じられた。
それは自分の理解が深まったせいだと勝手に思っていたけど、大きな勘違いだった。
分かりやすい演出に変更されていたのね～ｗ
二幕の終盤でビクターが客席の下手通路から登場するのも以前にはなかったしね。
まさかのビクター役を演じるドンソクは、やっぱり若～い博士だった。しかもイケメン！
酒場で踊るシーンは、見ていてなんだか照れくさくなり、韓国ミュージカル『DREAM GIRLS』で躍っていたキム・ジュンヒョン氏を思い出した。
ジュンヒョン氏もドンソクもノリノリのダンスを踊るのはちょっと似合わない。
そして二幕の格闘場のシーンでは、まったくキャラの違うジャック役を演じるわけだけど…。
このシーンで、ユ・ジュンサンが観客をドッカンドッカン笑わせていたのとは対照的に、ドンソクのジャックは美しいけど少し微妙な気がした。
見た目は本当に美しいんだけど…、客席を爆笑させるべきシーンで笑っているのは、彼のファンだけだったのでは。
イ・ヘギョン演じるエバ（エレン）がまた上手いんで…、格闘場のシーンのオイシイところは彼女に持っていかれた感があった。
これまた韓国ミュージカル『ZORO』でのジュンヒョン氏を思い出した。←本日、二度目の登場ｗ
笑わせる演技がそんなに得意じゃない感じがして、その点もジュンヒョン氏とドンソクは似ている気がする。
ただ、辛辣な韓国のファンは、「ドンソクは歌が上手いけど演技が…」というけど、私はドンソクの若いビクターが結構、好きだった。
ビクターというキャラ自体、完璧な人間ではないわけだし、演じるにあたってドンソクの演技力が足りていないとはそこまで思わない。むしろ、こういうビクターもアリだと思う。
一方、怪物アンリを演じるチェ・ウヒョクもまた素晴らしい新人俳優。
オーディションで『レ・ミゼラブル』の「Bring Him Home」を歌ったと聞いて驚いたわよ。
あんな難しいナンバーを新人が歌うなんて。音源を聴いてこれまたビックリ！
あの歌声は神様からのプレゼントだね。
しかも、このチェ・ウヒョクもイケメンよねぇ～。
俳優としてのキャラがドンソクとかぶるかもしれないけど、今後はどんな作品に出演するんだろう？と期待が膨らむ。そんな俳優だと思った。
ドンソクとウヒョクの歌う「ただ一つの未来」
私が見に行った日はほとんど完璧だった二人なのに、友だちが行った日は、ウヒョクがまさにこの「ただ一つの未来」の歌詞を忘れてしまったらしく、歌えなくなってしまったとか（笑）。
ただ、新人でありながら、体調を崩したパク・ウンテの分まで頑張っていることもあり、ファンはそんな彼を温かい目で見ていたそう。
パク・ウンテ
そしてドンソクもまた、あろうことがルンゲの名前を忘れてしまい、「あなたの名前はなんでしたっけ？」なんてセリフが飛び出したそうで。
何度も劇場に足を運んでいるファンは大爆笑で、かえって大喜びだったみたい。
さすがに、ラストシーンでアンリのナイフが飛んでしまい、パク・ウンテ演じるアンリがビクターの足に噛みついた…なんてハプニングは、今回は起きていないようだけど、こうした話を聞いているとヤッパリ舞台は生モノだな～とあらためて実感する。
日本版も発表に
少し前に友だちと話した。
「怪物役には中川アッキーしかいない」と。
まぁ、キャスティングはされたけど、まさかビクターになるとは。
「君の夢の中で」はアッキーの歌声で聴きたかったかも（涙）。
チェ・ウヒョクの「君の夢の中で」
とても新人とは思えない歌いっぷり。鳥肌が立つ。
深い。彼が感情を込めて歌うこの歌は本当に素晴らしい。