今月も次々と韓国映画が公開されているけど、イ・ビョンホン主演の『エターナル』も来週16日(金)から公開される。見終わったあとの静かな余韻が印象的な映画だった。
『エターナル』
(原題:『シングルライダー』 2017年/韓国/97分)
©2017 WARNER BROS PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED
2018年2月16日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー!
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
証券会社の支店長カン・ジェフン(イ・ビョンホン)
会社が多額の不良債権を出して経営が破綻。支店長の職も安定した収入も、一夜にして失ってしまう。
オーストラリアにいる妻のスジン(コン・ヒョジン)
「子供の将来のためには英語留学が必要」と考えたジェフンの提案で、息子とともにオーストラリアで生活していた。
間もなく息子の留学期間が終わり、数日後には韓国に戻って再び家族三人の生活に戻る予定だったが―。
「用事ができたので帰国を1週間延ばす」という妻からのメールにジェフンは落胆。心の均衡をも失ってしまう。
ジェフンは愛する家族に会おうとオーストラリアへ
さっそく妻と息子が住む家を訪ねたが、そこで信じられない光景を目にする。
スジンがオーストラリア人男性を家に招いて楽しそうに談笑していたのだ。
たとえ離れていても家族の絆を信じていたジェフンだったが、自分は家族からも置き去りにされてしまったのだろうか。激しく動揺したジェフンはその場から逃げてしまう。
だが、自分にできる精一杯の愛情表現とは何かを悟り、ジェフンは妻子に声をかけることなく、距離を置いて二人を見守るのだった。
そんな虚しい時間を過ごすジェフンはオーストラリアに滞在している学生のジナ(アン・ソヒ)と出会う。
この地で全財産をだまし取られてしまったジナ
ジェフンはジナに同情するが、二人の出会いは単なる偶然ではなく、そこには衝撃の“秘密”が隠されていたのだった―。
*****
前回UPした『悪女/AKUJO』と同じく、韓国での観客動員数と自分の好みはまったく一致しないことをあらためて感じた作品。
『エターナル』が韓国で公開されたのは昨年2月。おそらく世間の関心が朴槿惠前大統領の弾劾訴追に集中していた頃。
そんな中、公開された本作の観客動員数は35万人。時期が悪かったとはいえ、やっぱりイ・ビョンホン作品にしては少なすぎるかも。
ハッキリ言って、作品は最初から最後まで地味。
けど、最後に知った衝撃の事実には思わずのけぞったよ(笑)。
事実を知った上で振り返ると、よくできた映画だと思うし、そういう意味では印象に残った。すごく切なくて。
この脚本はイ・ジュヨン監督が名匠イ・チャンドン監督のもとで練り上げたものだそう。
先にネタバレを目にしてしまうとガッカリすると思うので、なんの予備知識も入れないまま劇場に向かったほうがいい。
オススメ度 ★★★☆☆
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