今年、日本で公開される韓国映画のトリは、イ・ビョンホン主演の映画『それだけが、僕の世界』。来週28日(金)より公開される。
『それだけが、僕の世界』(2018年/韓国/120分)
(c) 2018 CJ E&M CORPORATION, JK Film ALL RIGHTS RESERVED
2018年12月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
元プロボクサーのジョハ(イ・ビョンホン)
今はチラシ配りで生活費を稼いでいる。
ある日、17年ぶりに母インスク(ユン・ヨジョン)と再会を果たす。
「一緒に暮らそう」とインスク
明日の暮らしにも困っていたジョハは、過去に自分を捨てた母と一緒に暮らすことに。
家には初めて会う弟ジンテ(パク・ジョンミン)が・・・
サヴァン症候群のジンテに戸惑うジョハだったが、こうして3人の奇妙な生活が始まる。
日常生活では介助を必要とするジンテだが・・・
ピアノに関しては天才
仕事のため1ヶ月近く家を空けることになったインスクはジョハに懇願する。
「ジンテをピアノコンクールに出したい」と―
だが、動き出した運命の歯車は・・・
予想しない方向へと回り始めるのだった。
*****
韓国では341万人もの観客を動員した作品だけど、見たあとの感想は大きく2つに分かれるんじゃないかなー。
感動して号泣する人と、「いい映画だったね」で終わる人と。
私は後者だったw
さほど余韻に浸ることもなく、号泣してる人をじっと見つめ、「この人はきっと心がキレイなんだな」と思った。
いい映画だった。感動もした。けど、ちょっと残念な気もした。
理由は分かっている。
目新しさがないというか、ストーリー設定もどこか『あの日、兄貴が灯した光』に似てなくもない。
途中からはお決まりのエピソードも。
「あぁ、またこのパターンか」と思ってしまった。
というわけで、終盤に押し寄せてくる感動が長く続かず、その点が自分でも残念だった。
毎年多くの映画が制作されているので新たに作品を生み出していく苦労は理解できても、さすがに食傷気味。
イ・ビョンホンやパク・ジョンミン演じるキャラクターは新鮮でも、最後の決め手となる味つけがいつもと一緒。そんな印象を受けた。
良かったのはガユル(ハン・ジミン)の存在
凛としたガユルの存在がいいスパイスになっていて物語を引き立てている。
というわけで、私のツボにはハマらなかったけど、ここ近年、殺し屋とかヤクザとか詐欺師といった特異なキャラクターばかり演じていたイ・ビョンホンが庶民的な姿を見せる貴重な作品。
イ・ビョンホンのファンにはたまらない一本だし、母親役のユン・ヨジョンも味があっていい。
ジンテにも、そして誰にでも“自分の世界”がある。
そこでなら輝ける自分の世界―。
「もともと特別なOnly one♪」
終盤のジンテのシーンでは、そんな歌詞も頭をよぎった。
オススメ度 ★★☆☆☆
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