今年見た韓国映画の中で、ワースト1位は考えるまでもなく『リアル』だった。
映画というよりはキム・スヒョンの映像を延々と見せられているような…。作品として完成していない、悲惨な映画だったw
反対に印象的だったのが『死体が消えた夜』。
少し前に見たから印象に残ったってことあるけど、今年見た韓国映画の中で3本の指に入る面白さだった。今週末から日本でも公開される!
『死体が消えた夜』
(原題:『消えた夜』 2018年/韓国/101分)
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2018年12月22日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
大学教授のジンハン(キム・ガンウ)
彼はその日、妻のソリ(キム・ヒエ)を毒殺した。
ジンハンは、財閥2世で大手製薬会社の会長を務める年上妻のソリに所有物のように扱われることに不満を感じ、不倫相手の女子学生ヘジン(ハン・ジアン)も妊娠。妻と別れるためには殺す以外になかった。
証拠の残らない新薬を使い、ジンハンの狙い通りソリは病死と判断された。ところが一本の電話が彼の運命を一変させる。
なんと、遺体安置所から妻の死体が消えたという―
ジンハンは現場に呼び出される。
現場にいたのはベテラン刑事ジュンシク(キム・サンギョン)
ジンハンに対して執拗な尋問が始まる
果たして、誰が一体なんのために?
だが、これは奇妙で恐るべき一夜の幕開けに過ぎなかった。
*****
本作の面白さは「脚本力」に尽きると思う。
今年の3月に韓国で公開されて観客動員数は131万人。
新人監督の作品で、キャストも今をときめく人気スターが出ているわけでもないのに、この数字はビックリ。
高く評価されたと言っていいのでは。
どれぐらいすごいかというと、例えばチャン・ドンゴンとヒョンビンが共演した時代映画『猖獗』、日本のアニメ映画をリメイクしたカン・ドンウォンとハン・ヒョジュの『人狼 JIN-ROH』は100万人に達していない。そうした話題作と比べても、本作がいかに善戦したか分かる。
映画の予告によく「衝撃のラスト」という言葉があるのに、全然、衝撃じゃないことは多々ある。
けど、コチラは衝撃を通り越し、呆然とした。思わず「うっ!」と唸っちゃいそうなラストw
自分の想像力のなさをヒシヒシと感じると同時に、人間不信に陥りそうな一本。
ネタバレはもちろん、前情報なしで見ると楽しめる。
オススメ度 ★★★★☆
ロスト・ボディ Blu-ray こちら、スペインのサスペンス映画が原作。 |