キム・スヒョン主演の映画『リアル』が日本でも公開される。
制作費110億W(約11億円)もの超大作。
…のはずが、韓国映画界の大惨事とまでいわれる問題作にψ( ̄▽ ̄)ψ
『リアル』(2017年/韓国/138分)
(c) 2017 COVE PICTURES CO., LTD ALL RIGHTS RESERVED.
2018年4月14日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
【誕生】
チャン・テヨン(キム・スヒョン)は新しくオープンする巨大ラグジュアリーカジノ“シエスタ”のオーナー
野心的なテヨンだが、担当医師(イ・ソンミン)に告げられる
「解離性障害の疑いがある」と。
しかもカジノがオープンした矢先、今度は犯罪組織に君臨するチョ(ソン・ドンイル)が現れる。
チョは「カジノの利益の半分は組織のもの」と主張
チョとの抗争が避けられない中、現れたのは「シエスタに投資したい」という人物だった。
仮面をつけたその男はテヨンの大ファンだといい―
自身も「チャン・テヨン(キム・スヒョンの一人二役)」と名乗る。
彼はルポライターでありながら投資家でもあるという謎めいた男だったが、「カジノに投資してテヨンを助ける」という。
以来、テヨンの行く先々に“仮面の男”が現れるように。
【対決】
仮面の男は、テヨンを監視していた。
テヨンが交際しているユファ(チェ・ジンリ=ソルリ)
彼女のことも調べ上げ、自分もユファとよく似た女性と関係を持った。
仮面の男はテヨンの真似をし、素顔が明らかになったとき、それはまるでテヨンそのものだった。
【リアル】
その頃、カジノではドラッグが蔓延。幻覚により現実と非現実の世界が混沌としていく。
次第に仮面の男の存在に疑問を抱き始めるテヨン
やがて現実と非現実の境界線で翻弄されていく―。
*****
もし私が出演者の一人だったら制作途中で監督に聞いたと思う。
「監督、この映画っておかしなことになってるけど本当に大丈夫ですか?」ってw
見どころは第3章。
『マトリックス』ばりのアクション映像が見られる。
…が、そこはもうCGを駆使した“キム・スヒョン祭り”。
どこか映画の本筋を見失った感もあり、キム・スヒョンのファン以外は完全に置き去りにされる。
もちろん悪いのはキム・スヒョンじゃない。
脚本と演出だと思うw
そしてド派手な映像にまぎれて唐突に訪れる、あっけないラスト。持っていき方が雑すぎて、ある意味、新鮮…。
中国資本も入って制作費110億Wの超大作に。
損益分岐点330万人といわれたが、昨年6月に韓国で公開されて、実際の観客動員数は47万人。
目標には遠く及ばないけど、47万人も入ったことにビックリ( ̄□ ̄;)!!
人口の多い大陸からキム・スヒョンのファンが多数駆けつけたそうだけど、それでも映画の内容を考えると奇跡的な数字だと思う。
とはいっても、ツッコミどころ満載の作品には違いないので、見方を変えると意外に面白かったりも(笑)。
カジノ“シエスタ”のオーナー、チャン・テヨン(キム・スヒョン)は常にガムをクッチャクチャ噛んでいるクチャラー。その演出自体がこの上なく陳腐。
オールヌードを披露したソルリは明らかに脱ぎ損だし。
しかも途中で降りた監督の代わりに出てきた新人監督が、キム・スヒョンの親戚というのも韓国社会にありがちな縁故採用っぽい。
普通に見ると意味不明な映画でも、一応、見どころはあるということで。
オススメ度 ★☆☆☆☆
それが映画をダメにする 制作陣に捧げたい一冊。 |