韓国映画

韓国映画『リアル』

投稿日:2018年4月11日   

 

キム・スヒョン主演の映画『リアル』が日本でも公開される。

制作費110億W(約11億円)もの超大作。
…のはずが、韓国映画界の大惨事とまでいわれる問題作にψ( ̄▽ ̄)ψ

 
『リアル』(2017年/韓国/138分)
映画 リアル 韓国 キム・スヒョン
(c) 2017 COVE PICTURES CO., LTD ALL RIGHTS RESERVED.

2018年4月14日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー

詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。

 


 

映画あらすじ

 
【誕生】

チャン・テヨン(キム・スヒョン)は新しくオープンする巨大ラグジュアリーカジノ“シエスタ”のオーナー
映画 リアル 韓国 キム・スヒョン

 
野心的なテヨンだが、担当医師(イ・ソンミン)に告げられる
映画 リアル 韓国 イ・ソンミン

「解離性障害の疑いがある」と。

しかもカジノがオープンした矢先、今度は犯罪組織に君臨するチョ(ソン・ドンイル)が現れる。

 
チョは「カジノの利益の半分は組織のもの」と主張
映画 リアル 韓国 ソン・ドンイル

チョとの抗争が避けられない中、現れたのは「シエスタに投資したい」という人物だった。

 
仮面をつけたその男はテヨンの大ファンだといい―
映画 リアル 韓国 キム・スヒョン

自身も「チャン・テヨン(キム・スヒョンの一人二役)」と名乗る。

彼はルポライターでありながら投資家でもあるという謎めいた男だったが、「カジノに投資してテヨンを助ける」という。

以来、テヨンの行く先々に“仮面の男”が現れるように。

 
【対決】

仮面の男は、テヨンを監視していた。

 
テヨンが交際しているユファ(チェ・ジンリ=ソルリ)
映画 リアル 韓国 ソルリ

彼女のことも調べ上げ、自分もユファとよく似た女性と関係を持った。

仮面の男はテヨンの真似をし、素顔が明らかになったとき、それはまるでテヨンそのものだった。

 
【リアル】

その頃、カジノではドラッグが蔓延。幻覚により現実と非現実の世界が混沌としていく。

 
次第に仮面の男の存在に疑問を抱き始めるテヨン
映画 リアル 韓国 キム・スヒョン

やがて現実と非現実の境界線で翻弄されていく―。

 
*****
もし私が出演者の一人だったら制作途中で監督に聞いたと思う。

「監督、この映画っておかしなことになってるけど本当に大丈夫ですか?」ってw

 
見どころは第3章。
『マトリックス』ばりのアクション映像が見られる。

…が、そこはもうCGを駆使した“キム・スヒョン祭り”。
どこか映画の本筋を見失った感もあり、キム・スヒョンのファン以外は完全に置き去りにされる。

もちろん悪いのはキム・スヒョンじゃない。
脚本と演出だと思うw

そしてド派手な映像にまぎれて唐突に訪れる、あっけないラスト。持っていき方が雑すぎて、ある意味、新鮮…。

 
中国資本も入って制作費110億Wの超大作に。
損益分岐点330万人といわれたが、昨年6月に韓国で公開されて、実際の観客動員数は47万人。

目標には遠く及ばないけど、47万人も入ったことにビックリ( ̄□ ̄;)!! 
人口の多い大陸からキム・スヒョンのファンが多数駆けつけたそうだけど、それでも映画の内容を考えると奇跡的な数字だと思う。

 
とはいっても、ツッコミどころ満載の作品には違いないので、見方を変えると意外に面白かったりも(笑)。

カジノ“シエスタ”のオーナー、チャン・テヨン(キム・スヒョン)は常にガムをクッチャクチャ噛んでいるクチャラー。その演出自体がこの上なく陳腐。

オールヌードを披露したソルリは明らかに脱ぎ損だし。

しかも途中で降りた監督の代わりに出てきた新人監督が、キム・スヒョンの親戚というのも韓国社会にありがちな縁故採用っぽい。

普通に見ると意味不明な映画でも、一応、見どころはあるということで。

 
オススメ度 ★☆☆☆☆

それが映画をダメにする
  制作陣に捧げたい一冊。
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