明日公開の韓国映画『昼間から呑む』はスゴイ!
とーっても地味な作品なのに、試写会場では何度となく笑っちゃった。
失礼な言い方かもしれないけど、こんなに面白い映画だとは思わず、さほど期待しないで試写会に行った。
ところが、ものの見事に予想を裏切ってくれて感謝。おかげで楽しい時間を過ごすことができたよ。
『昼間から呑む』(2009年/韓国116分)
(C)2009 StONEwork. All Rights Reserved.
5月7日(土)シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開!
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
カノ女にフラれたヒョクチンの傷心旅行を描いたロードムービー。
って、そんなにカッコイイものじゃなくて、旅先で自分の意思とは別にお酒を飲む羽目になり…。飲めば飲むほどドツボにハマっていく男の話(笑)。
彼女に振られたヒョクジン(ソン・サムドン)を慰めようと、仲間たちが旅行を計画する。
しかし、酒の勢いで飛び出した計画だったために誰も集まらない。
ヒョクジンは1人で江原道のペンションへと向かう―
心を癒しにきたはずが、彼と出会うのはクセモノばかり(笑)
しかも、いい人だと聞いていた主人は無愛想。隣の部屋の美女に思いをはせながら、ヒョクジンは部屋で1人酒をあおるが、行き当たりばったりの行動がいちいち裏目に出てしまう。
見るからにウサンくさいオジサンとまで酒を飲む羽目に―
もう、どうにでもなれ。そう思ってたら、ホントにとんでもないことになっていく(爆)。
途方に暮れるけど、彼の旅はまだ終わらない―
っていうか、これで終わったらアンタ、ここまで何しに来たの?
携帯電話も通じない、バスも1日わずか4本の田舎で酒を飲んでばかりのヒョクチン。一体どうなる!?
*****
低予算映画どころか、監督が脚本から撮影、美術、編集、音楽まで全部やっている。その努力が報われて海外の映画祭で評価を得たのだから、やっぱりスゴイと思う。
この作品の魅力も、やっぱり脚・本・力!!
これに尽きる。
これからドラマや映画の脚本家を目指す方は観ておいたほうがいいと思う。日本円にして100万円にも満たない金額で制作されたのに…、こんなに楽しい作品が作れちゃうんだから。
ちなみに、駅のシーンの画像を見てピンと来た方はかなりの韓国映画ツウ。
どこかで目にした光景と思いませんか?
そう! 某韓国映画の舞台になった駅。このシチュエーション、韓国映画ファンなら誰もが観ているであろう作品なので、「あぁ!」となるはず(笑)。
左側の女性の横に小さく写真らしきものが見える。
映画『○○○』のロケ地ってことが書かれていて、写真が貼り付けてある。まぁ、この映画はそんなに美しいもんじゃないけどw
と、観客を存分に楽しませる伏線の張り方には、ただただ感心するばかり。
映画ラストシーンの続きで、ヒョクチンは一体どうなったのか(笑)。
想像するだけでさらに楽しみが膨らむ。そんな映画だった。
舞台となる江原道に着いて着いてすぐに食べたジャガイモのそば。
鏡浦台の海で食べた辛ラーメン。
出会った男女とは刺身を。
そして焼酎はお決まりの「サン」。
トラックの運転手とはサムギョプサルを食べて、親友やその先輩とは焼き魚も。
観終わったら、お酒を飲みたくなること間違いなし!
午後、映画を観てから、飲み屋に向かうのがいい。
あぁ~、男ってば、ホントにもう!と思いつつも、心が和んだ。
飲めば風邪も吹き飛ぶさ!
↑ホントかどうか知らないが、映画に出てくる先輩がそう言ってるw