韓国でも愛されている映画『ジョゼと虎と魚たち』が韓国版として帰ってくる。今週29日からいよいよ日本で公開!
『ジョゼと虎と魚たち』
(原題:『ジョゼ』/2020年/韓国/117分)
© 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2021年10月29日(金)よりキノシネマ他、全国順次公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
舞台は韓国の地方都市。
卒業を控えた大学生ヨンソク(ナム・ジュヒョク)
彼はある日、道路に倒れている車椅子の女性に遭遇する。
彼女の名はジョゼ(ハン・ジミン)
それはサガンの小説から取った名前だった。
ジョゼは祖母代わりのダボク(ホ・ジン)と暮らしていた。ジョゼの口から飛び出す空想上の身の上話に戸惑いながらも、ヨンソクは独特の感性をもつ彼女に興味を持つように。
その後、ヨンソクはジョゼと共にジョムボン(チョ・ボンネ)という男に会いに行く。
ジョムボンはジョゼとは旧知の仲。ヨンソクはジョムボンからジョゼの身の上話を聞き、彼女がどうして自分の世界に閉じこもっていたのかを知る。
ジョゼに対して特別な想いを強くしたヨンソクは女友だちのスギョン(イ・ソヒ)の協力を得て、市の補助金でジョゼの家の改装にこぎつける。
距離が縮まった二人
だが、スギョンと親密そうにしているヨンソクを見て、ジョゼは彼を拒絶する。「お願いだから、もう家に来ないで」と。
季節が変わり、ヨンソクはジョゼにとって家族のような存在だったダボクが亡くなったことを知る。ヨンソクは心配してジョゼの家に駆けつける。
ようやく結ばれた二人は一緒に暮らし始め、二人だけの世界で愛し合う。
永遠の愛を誓った二人
そして時が過ぎ、5年後、2人の運命は―。
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原作は田辺聖子の短編小説。
日本でもよく知られている作品だけど、韓国でもすごく愛されている。
過去に小説を読み、妻夫木聡&池脇千鶴のオリジナルも見たけど、映画はほとんど覚えていないw
ただ、当時はスマホのない時代。小さなエピソードが違っていることに気づく。
2004年に韓国で日本版『ジョゼ』が公開されたときは4万人、2016年の再上映では1万7千人の観客を動員した。
数字的には少ないように見えるが、日本映画で、しかもスクリーン数が圧倒的に少ない中でこれだけの人が劇場に足を運んだという見方ができる。
韓国版『ジョゼ』はコロナ禍の去年12月に公開。年をまたいで21万2千人を動員している。
初めて韓国でオリジナルが公開されてから17年の月日が過ぎているのに、やっぱり根強い人気が伺える。
部屋に差し込む光が柔らかで優しく、見ていてとても心地いい。
終盤のシーンで、クリント・イーストウッドとメリル・ストリープの映画『マディソン郡の橋』を思い出した。
オススメ度 ★★★☆☆
ジョゼと虎と魚たち (角川文庫) 原作の短編小説。 |