2PMジュノの主演映画『色男ホ・セク』も今週公開。
『色男ホ・セク』
(原題:『妓房の郎子』/2019年/韓国/110分)
© 2019 CJ ENM & BRAINSHOWER & JYP PICTURES. All Rights Reserved.
2020年6月5日(金)より全国順次公開(シネマート新宿、シネマート心斎橋では6月12日(金)より公開)
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
妓生だった母親を幼い頃に亡くしたホ・セク(イ・ジュノ)
彼は父親が誰か知らぬまま妓房で育てられた。
妓房の経営者で叔母のナンソル(イェ・ジウォン)も―
妹のようなスクチョン(シン・ウンス)をはじめとする妓生たちも彼には大切な家族だ。
生まれ育った妓房が経営難と知ったセクは、女性客を相手にした“朝鮮初の男性妓生”になることを決意。
相棒のユッカブ(チェ・グィファ)と共に―
大胆な宣伝活動に乗り出す。
すると、これまで男社会の中で抑圧されてきた女性や、夫に先立たれた烈女たちがイケメン妓生に癒やされようと店に殺到。
たちまちセクに魅了されていく
ある日、セクは町で美しい女性と出逢う。
彼女の名はヘウォン(チョン・ソミン)
ヘウォンの家は両班とはいえ、暮らしは貧しい
ヘウォンの幼なじみで両班の子息ユサン(コンミョン)
彼はヘウォンに恋心を抱いていた。
ユサンにライバル心を燃やすセク
一方、ヘウォンに対して自分の身分を偽り―
罪悪感を募らせていく。
やがて妓房で思いもしない出来事が起こり、セクは―。
*****
主演はジュノ。ライバルは5urpriseのコンミョン。
だからといって、K-POPアイドルありきの映画と思って見るとつまらない。
個人的にはジュノが女性たちを魅了していく姿はどうでもよくて、それよりはラストのシーンが一番よかったかな。美しかった。
朝鮮王朝時代のドラマを見るとよく出てくる“烈女”という言葉。
映画の中でも説明している。
苦しみは女のもので褒美は他の者が得る
貞節で従順な女性こそが良しとされていた時代。ホ・セクとヘウォンはまさにそれを象徴していた場所「烈女堂」で出逢う。
烈女というと、真っ先に思い浮かぶのが5万W札に肖像画が描かれている師任堂(サイムダン)。
あとは妓生の論介(ノンゲ)。この名前はたしか『神と共に 第一章:罪と罰』の序盤でもチュ・ジフンが口にしている。
いずれにしても、「女性たるものこうあるべき」という固定観念は当時の女性たちにとって足かせだったに違いない。
本作の中の、妓房に客を呼ぶための広告文がこれまたすごい。
色めき立つ花には 男も浮かれるものです ガマズミが実る頃 熱い茶はいかがですか 烈女の皆様におかれましては 歓びに満ちあふれた時を 迎えられますよう祈念します |
この時代にもあったのだろうか。頭文字の縦読みw
もう一つ笑っちゃったのがホ・セクの詩。
太乙美(テウルミー) テルミー テテテテ テルミー 私を慕っていると 私を待っていたと 太乙美(テウルミー) テルミー |
歌うところまではいかなかいが、軽く振り付けてる(笑)。
ジュノのファン以外、見に行く必要はないかもしれないが、当時の女性の生きづらさを感じ取れる一本だと思う。
オススメ度 ★★☆☆☆
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