本日より公開。韓国映画『私の愛、私のそばに』。
『私の愛、私のそばに』(2009年/韓国/121分)
©2009 CJ Entertainment, United Pictures & ZIP CINEMA. All Rights Reserved.
配給:ブロードメディア・スタジオ
本日2月5日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
実家の葬儀社で働くジス(ハ・ジウォン)
彼女はある日、唯一の肉親を亡くしたばかりの難病の青年と幼い頃以来の再会を果たす。
その相手はジョンウ(キム・ミョンミン)
お互いのことを話すうちに打ち解け合った二人は、やがて結婚。
しかし、そんな幸せの絶頂で―
ジョンウの容態が急変してしまう。
してあげたいことが、たくさんあったのに。
ありがとう
ごめん
愛してる
*****
仕事柄、映画はかなり観ているほうだけど、1本の映画で流した涙の量は多分ここ2~3年で一番ではないかと思われる。
当初、本編が終わってエンドロールが流れた時点で席を立つ予定だった。『韓美通信3』の座談会の予定が入っていたから。
ところが、エンドロールの間も流れる歌に心をとらわれ、会場に照明がついてもまだ涙が止まらない始末。席を立つことさえできなかった。
おかげで座談会には遅刻。化粧崩れしまくり。もうボロボロよw
ちなみに、私の隣に座っていた年配の男性は序盤から泣き始めていたのに、あろうことかハンカチを忘れてきた様子。
上映中はずっと手で涙を拭い、なんだか大変そうだった。
ハンカチを貸してあげたい気持ちはあったけど、私も1枚しか持っていないのだから仕方ない。
そういう私もハンカチ1枚じゃ足りなくなってしまった。
今さら言うまでもないけど、主演俳優キム・ミョンミンと女優ハ・ジウォンはどちらも本当に演技の上手い役者として韓国でもその実力を認められている。
そんな2人が脚本を読んで出演を決めた作品だから、おそらく「ただのお涙ちょーだいでは終わらないはず」という期待があった。
こういう場合、期待が裏切られると、妙な敗北感や怒りを引きずったまま試写会場をあとにしなければならない。実際、そういう経験も多い。
けど、この作品は私に期待以上の感動を与えてくれた。
ストーリー設定も見事で、ヒロインの職業からして絶妙のスパイスとなっている。
言葉やしぐさにも説得力があるから、素直に共感できる。一つ一つのセリフや挿入歌の歌詞がここまで心に響いてきた映画は久しぶりで、もう一度劇場で観ようと思ったよ。
本作で体重を20キロ以上も落とし、まさに命がけの演技を見せてくれたキム・ミョンミン。素晴らしい役者さん。
韓国では230万人もの観客を動員した作品。日本でもそれぐらい多くの方に観ていただきたいと思う。
皆さんも、スクリーンから溢れ出る愛を体で感じてみませんか。
オススメ度 ★★★☆☆