この映画を観ると、クレカの不正利用なんてかわいいもんと思えてしまう。それぐらい怖い韓国の特殊詐欺。その実態を描いている『声/姿なき犯罪者』が来週から日本でも公開される。
『声/姿なき犯罪者』
(原題:『ボイス』/2021年/韓国/109分)
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2022年10月7日(金)より新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
元刑事のハン・ソジュン(ピョン・ヨハン)
彼は刑事を辞め、釜山の建設現場で働いていた。
ところが、ある日、彼の妻や同僚たちが振り込め詐欺の被害に遭う。その被害額は30億W(約3億円)。
ハッカーのカンチル(イ・ジュヨン)の協力を得て…
警察より先に…
手がかりをつかんだソジュン
彼は中国の組織に潜入する!
詐欺集団に指示するのは責任者のクァク(キム・ムヨル)
クァクは新たな300億W規模の詐欺計画を練っていた…
ソジュンはひとりで巨悪に挑むが-。
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自分が被害に遭うまで皆、他人事だと思うけど、やはり詐欺集団のほうが一枚も二枚も上手。
もう、電話で話していてお金の話になったら疑う!
それぐらいの気持ちでいたほうがいいかも。
映画では中国を拠点とする犯罪組織を描いているけど、実際、ニュースを見ているとタイでも摘発されたりしている。
これはフィクションではなく、実際、組織にいる人たちは「騙す」というより「儲けてやる!」という感覚や意気込みに近いんだろうなーと思えてきた。罪の意識もなさそう。
腹立たしいけど、騙されないことが一番。
本作は去年9月半ばの秋夕連休前に韓国で公開。140万人を動員し、去年の韓国映画の興行ランキング4位となっている。
140万人で4位。去年はコロナのせいで、いかに観客が入らなかったことか。
「自分だけは騙されない」
そう思っている人は観ておいたほうがいいかも。知っておくと被害を未然に防げるかもしれないから。
オススメ度 ★★★☆☆
MASTER/マスター(字幕版) こちらでも多くの人々が騙される。 |