長いタイトルの韓国映画『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』。
こんな時代もあったなーと思っていたら、明日公開だった。
『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』
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2025年3月14日(金)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
1999年、それはノストラダムスの予言した地球終末論があちこちで聞かれた不安の時代―。
友達ミヌの代理で、ファストフード店のアルバイト店員イェジ(イ・ユミ)に告白のメモを渡したジュヨン(パク・スヨン)。
彼女はある日、テコンドー部の先輩たちから暴行を受けるが、イェジに助けられる。
偶然にもイェジは、ジュヨンと一緒に暮らすことになる。それはジュヨンの母親が担当する少年院の家庭体験プロジェクトがきっかけだった。
やがてジュヨンはイェジとの出会いで芽生えた何ともいえない感情に気づく
だが、現実は残酷で、大人たちはジュヨンとイェジを引き離そうとする。
ただの同情だと言う大人たちと違って愛を確信した2人。最後まで、大切な存在を守ろうとするが……。
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映画は昨年10月に公開され、5,700人を動員した。
1999年といえば、韓国にとって転換期だったのでは。
2年前の通貨危機を乗り越え、金大中大統領が誕生。韓国映画界も発展していく…。
『冬のソナタ』が日本で放送されたのはその4年後だった。
ただ、この当時はまだ女性の地位は今ほど高くなく、なんとも理不尽な社会だったように思う。
映画で描かれているような体罰なんかも普通に行われていたし、特に女性にとっては何かと不利な時代でもあった。
今のように「声を上げて不満を訴える」のには勇気が必要だった。
まったくストーリーも設定も違うけど、観ていて思い出した。日本のドラマ『高校教師』を。
あり得ないことだらけのドラマだったが、この映画も単純なラブストーリーではなく、途中で事件も起こる。
今思えば、1999年は韓国の女性にとって生きづらい時代だったかもしれないが、作品を製作するにあたっては今のようにコンプラを気にせず、もっと自由だったのではないか。
オススメ度 ★★☆☆☆
はちどり(字幕版) ジュヨン役のパク・スヨンが出演している。 |