韓国映画

韓国映画『メモリーズ 追憶の剣』

投稿日:2016年1月20日   

 

イ・ビョンホンのスキャンダルがあって、韓国での公開が随分と先送りされた『メモリーズ 追憶の剣』

状況からして公開時期を遅らせるのは仕方ないとして、まさか半年以上も時間がかかるとは思わなかった。そして、いよいよ今週末から日本でも公開される。

 
『メモリーズ 追憶の剣』
 (原題:『侠女:剣の記憶』/2015年/韓国/120分)
メモリーズ:メイン
(C)2015 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

2016年1月23日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー

詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。

 


 

映画あらすじ

時代は高麗末期―。

3人の剣士ドッキ(イ・ビョンホン)とソルラン(チョン・ドヨン)、プンチョン(ペ・スビン)は世を変えるべく、反乱を起こそうとしていた。
しかしドッキの裏切りにより計画は失敗。プンチョンが命を落としてしまう。
ソルランはプンチョンの子ホンイを連れて逃げ、そのまま姿を消すのだった。

18年後―。

 
ユベクと名乗っていたドッキ
メモリーズ:サブ1

彼は王を脅かすほどの権力者となっていた。

ある日、武術大会でソルランにそっくりな剣さばきの少女を見つけ、彼女を追う。

一方、ソルランはウォルソと名乗り、目が不自由になりながらもプンチョンの娘ホンイ(キム・ゴウン)の母親代わりに。

そのホンイが武術大会でユベクと会ってしまったことを知り、ウォルソは隠していた秘密を打ち明ける。
「あなたの両親を殺したのは私とユベク。今度会うときはあなたと私のどちらかが死ぬことになる」と。

家から追い出されたホンイは行くあてを失い、ショックで酒に酔いつぶれる。
武術大会でホンイと出会ったユル(ジュノ)が見かねて、家に家に連れ帰るが、そこで初めてホンイが女性だと知って動揺。

 
ユベクに忠誠を誓ったユルだが―
メモリーズ:サブ2

ホンイへの恋心が芽生えてしまう。

ユベクを倒そうと彼に剣を向けるホンイ。
ホンイを救うため、ユベクの元へと向かうウォルソ。
そしてユベクは?

時代に翻弄された3人の剣により、真実が明らかに―。

 
*****
ワイヤーアクションをバンバン取り入れる一方で、悲劇的な要素も加えたり、ちょっと散漫な感じがしなくもなかったけど、エンドロールでのウォルソの最後のセリフまで切ない。この余韻は時代劇ならではのもの。

それにしても、女優さんって不思議。
美人女優が素晴らしい演技を披露しても、あまり評価されず、美人じゃない女優さんが同じように演じると、途端に“演技派女優”と呼んでもらえる。

このホンイ役もキム・ゴウンが絶賛されたが、もしキム・テヒが演じていたら酷評されていたかも。

宣伝会社の女子の「キム・ゴウンて、安藤サクラに似ていますよね」の一言でそう思った。たしかに似ている、安藤サクラに。
特にスクリーンでは美人女優のほうが不利で、そうじゃない女優のほうがプラスになる傾向にあるかも。

そのキム・ゴウンによって、チョン・ドヨンの美しさが際立って見えた。

イ・ビョンホンは野心を抱き、仲間を裏切って権力者になる心の動きを見事に体現している。

特筆すべきは2PMのジュノ。これまでも何本かの映画に出演し、存在感を発揮しているけど、本作のジュノが一番いい!と思った。

かなりオイシイ役で、イ・ビョンホン主演の『甘い人生』が頭をよぎったほど。
あの映画も、イ・ビョンホンが大変な目に遭うのに、一瞬にして最後のオイシイところをエリックが持っていっちゃった(笑)。

本作のジュノもいい役どころ。
2PMファンでなくとも、ジュノの姿が印象に残るのでは。

 
オススメ度 ★★★☆☆

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 イ・ビョンホンの苦労は一体なんだったんだ…的なラスト。
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