韓国映画

■韓国映画『王の運命―歴史を変えた八日間―』

投稿日:2016年6月4日   

朝鮮王朝時代、実際に起きた米びつ事件の悲劇を描いた
『王の運命』がいよいよ今日から日本でも公開

ドラマ『イ・サン』を見ていた人は必見かもしれませんが、
そもそも父王が跡継ぎとなるはずの息子を米びつに閉じ込める
なんて前代未聞の話。
あまりに悲しい父と息子の悲しい物語ですね。

『王の運命(さだめ)―歴史を変えた八日間―』
   (原題:『思悼(サド)』 2015年/韓国/125分)
王の運命-メイン
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2016年6月4日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください^^

朝鮮第21代国王の英祖(ソン・ガンホ)は40歳を過ぎてから
授かった息子(ユ・アイン)を優れた世子(=王位継承者)に
育てあげようとするが―
王の運命-サブ4
世子は芸術と武芸を好み、自由な生き方を望むように
王の運命-サブ1
英祖の期待は怒りと失望に変わってしまう
王の運命-サブ8
世子もまた親子として接することのできない王に憎悪にも似た
複雑な思いを募らせる
王の運命-サブ7
世子を失脚させようとする反対勢力の策略も加わって、小さな
衝突の繰り返しはやがて大きな確執へと変わっていく―
王の運命-サブ10
心の溝を埋められないまま、二人の関係は悪化する一方

ついに謀反にかこつけて、世子に自害を迫る英祖
王の運命-サブ2
英祖の命令で、世子は廃位となり、米びつに閉じ込めらる
王の運命-サブ6
父と息子の悲劇の八日間が始まったが―

その後、世子がどうなったかはドラマを見られていた方や
韓国の歴史に興味のある方はご存知ですよね。

英祖が、地位を回復させた息子につけた贈り名は“思悼世子”。
「思い、悲しむ」を意味しています。

*****
こちらは思悼世子の息子イ・サン
王の運命-サブ5
成長した正祖はソ・ジソプが演じています。短いシーンながら
とても泣けるはずでした

えっ、「はず」

そう。
一番泣ける場面で絶句したのが恵慶宮(ムン・グニョン)の
特殊メイク

ムン・グニョンは世子の正室を演じたわけですが、童顔の
彼女が60歳になったという設定で、大人になった正祖(ソ・
ジソプ)のシーンに悲惨な特殊メイクで出てきます。

あれはいくらなんでも…、ひどすぎる

正祖が亡き父を思い、泣き笑いするシーンで見ているこちらも
泣きそうになっていたのに、チラチラ映るムン・グニョンの
特殊メイクが面白すぎて、吹き出しそうになる始末。

泣きたいのに泣けない。ゆえにこちらもソ・ジソプのように
泣き笑いに…。
この時点で気づきました。中盤から感じていた違和感に。

ムン・グニョンだけが妙に浮いていたと
王の運命-サブ3
英祖を演じるソン・ガンホと、悲しい思悼を演じるユ・アインが
それこそ命がけで演技対決をしています。
そんな中、ムン・グニョンだけが置き去りにされて疎外感を
覚えているような…。そんな違和感

この作品、メイクがおかしなことになっているのはムン・
グニョンだけじゃありません。

英祖の側室で思悼の母親の暎嬪(チョン・ヘジン)も…
王の運命-サブ11
中途半端な老けメイクでした

老けたというより、ガン黒になってシミがたくさん増えただけ。
長い年月を表現したかったのは分かるのですが、
「どこか内臓でも悪いのでは」と思わせる顔色。
メイクが役者の演技を邪魔しているような、そんな気がして
終盤のシーンには集中できませんでした。

ストーリーはとても興味深く、親子がすれ違っていった過程を
見ていくと、やはり悲しいし、政治の世界の怖さも感じます。

英祖が在位中、5回も息子の世子に譲位しようとしていたのも
初めて知りました。世子はその都度、ムシロの上に座り、
「王様、どうかお考え直しを~」とやらなきゃいけないので、
そうした出来事も後に確執を大きくする一因となったのが
伺えます。

世子が父王の公務を代理で遂行する代理聴政が行われたのは
まだ15歳のときのこと。
少しでも父王から激励されていたなら、また違った親子関係を
築けたかもしれませんが、このとき英祖が浴びせたのは怒号と
暴言ですから。
ただでさえ、プレッシャーが大きいのに、世子が深く傷つき、
精神状態が不安定になっていったのも理解できました。

朝鮮王朝の歴代の君主の中でもっとも長生きし、もっとも
長い在位期間を誇る英祖ですが、必ずしも良き父親とは
いえなかったようですね。

そうそう[emoji:i-190]
ミュージカルでも活躍しているチェ・ミンチョルが冒頭から
出演。世子の家臣の中でもかなり目立つほう。
さすがに滑舌が良く、存在感もありました[emoji:i-184]

で、ロッテのお家騒動はどーなるの

オススメ度 ★★★★☆

飛ぶ鳥を落とす勢いのユ・アイン

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