今週末から日本でも公開される韓国映画『ゴールデンスランバー』。
伊坂幸太郎の小説が原作で、邦画では堺雅人と竹内結子が主演。韓国版は邦画とは違った展開になっている。
『ゴールデンスランバー』
(2018年/韓国/108分)
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2019年1月12日(土)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
宅配ドライバーのゴヌ(カン・ドンウォン)は配達途中で人気女性アイドルに襲いかかってきた強盗を撃退。
“模範市民”として報じられて時の人に―
ある日、ゴヌは学生時代のバンド仲間ムヨル(ユン・ゲサン)に呼び出され、次期大統領選に沸くソウル・光化門へと向かう。
ムヨルと他愛もない会話を楽しむゴヌ
ところが突然、爆弾テロが勃発!
次期大統領の最有力候補者が暗殺される。
驚くゴヌにムヨルは・・・
ある人物の携帯電話が書かれたメモを渡し、「誰も信じるな。生きろ」と告げ、ゴヌに代わって自爆する。
ワケもわからないまま逃げるゴヌ
一方、国家情報院の局長は爆破暗殺犯をゴヌと断定し、公式発表する。
国家情報院は、表向きには警察との合同捜査を強化し、その裏ではゴヌそっくりに整形した替え玉を使い、ニセの正子を次々と捏造していたのだった。
追い詰められたゴヌはついに国家情報院に捕まるが、思いがけない救世主が現れる。死んだムヨルから渡された携帯番号メモの人物ミン(キム・ウィソン)だった。
かつてムヨルと国家情報院の仲間だったミン
ミンは失職したことで国家情報院を恨んでおり、ゴヌを交渉材料に局長を脅しにかかる。
ムヨルの葬儀に集まった学生時代の同級生たち―
かつてゴヌの恋人だったソニョン(ハン・ヒョジュ)や―
仲間たちは皆、ゴヌを心配していた。
無数の警察に追われる無実の男
ゴヌは巨大な陰謀にどう立ち向かうのか―?
*****
映画といえば去年から今年に入ってもなお、『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒット上映中。
世界的人気ロックバンド「クイーン」の物語と楽曲も素晴らく感動的だけど、本作ではタイトルにもなっているビートルズの曲が流れる。
『ボヘミアン・ラプソディ』鑑賞後はYou Tubeで「LIVE AID」の映像を見まくりで、本作のあとはビートルズの曲が頭から離れない。
まさに制作側の術中にハマりっぱなしの状態w
作品は小市民がいきなり国家権力に追い詰められるというリアリティに欠ける内容だけど、これぞ娯楽映画。何が起こるか分からないから面白い。
ゴヌに降りかかる災難はありえないことだらけで、一見、救いようのない話。
けれど、ゴヌや彼を見守るキャラクターたちは魅力に溢れていて、友情にも胸が熱くなる。
音楽の使われ方も効果的で、あっという間の108分だった。
ただ、邦画とはかなり違った展開と結末w
原作小説に忠実なのは邦画のほう。
学生時代の回想シーンも邦画のほうがずっと多くて、甘酸っぱい気持ちにさせられる。
リアリティのなさはどちらも同じぐらい(笑)。
オススメ度 ★★★☆☆
ゴールデンスランバー (新潮文庫) 原作となっている伊坂幸太郎の小説。 ゴールデンスランバー<廉価版> [DVD] |