楽しみにしていた韓国映画『完璧な他人』がついに日本で公開される。昨年の韓国での映画興行ランキング第4位!
スマホを持っている大人なら誰もが笑っちゃう傑作コメディー。
『完璧な他人』
(2018年/韓国/116分)
© 2018 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
2019年11月15日(金)よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
豊胸専門の美容外科医ソクホ(チョ・ジヌン)と精神科医の妻イェジン(キム・ジス)
完璧と思える夫婦の新居に、ソクホの親友とその妻達が集まった。
亭主関白で弁護士のテス(ユ・ヘジン)と専業主婦スヒョン(ヨム・ジョンア)
気難しい夫に対し、スヒョンは貞淑な妻だった。
イケメン社長ジュンモ(イ・ソジン)は若妻セギョン(ソン・ハユン)を同伴
新婚ホヤホヤで誰の目から見てもラブラブの夫婦だ。
教師ヨンベ(ユン・ギョンホ)
彼は新恋人を連れてくるはずだったが、一人で来てしまう。
江原道料理を楽しみながら、酒も会話も弾む仲間たち
ところがイェジンが「今からスマートフォンに届く電話やメールをここで公開しよう」と、ろくでもない提案をする。
それは変わらぬ友情と夫婦愛を確かめ合うためのゲームだった。
渋々、スマホのロックを解除する仲間たちだったが、次々と着信やメールが届くたび、人には知られたくない“大人の秘密”が見え始める。
楽しいはずのパーティが、やがて想像を絶する修羅場と化していく―。
*****
韓国での公開時、前評はそうでもなかったのに、いざ公開されたら口コミで評判が広まり、観客動員数が増えていったという大成功の作品。しまいには530万人もの観客を動員したという。
話はごくごく単純。
「私たちはみんな秘密なんかないんだからスマホの中身を見せ合うゲームをしてみましょうよ♪」
美人妻イェジンのそんな一言から和気あいあいとゲームが始まったけど、途中でほころびが出て最後は修羅場化するという(笑)。
着信した電話はスピーカーフォンにして皆に聞こえるように会話し、来たメッセージも皆の前で読み上げる。届いた画像も見せる。これがルールだ。
拒否すれば秘密があると疑われ、スマホのロックを解除すれば思いもよらぬ電話やメッセージから自分の秘密がバレていくという。
まさに、行くも地獄、行かぬも地獄
最悪の食事会としか言いようがないw
しかも、このメンバーって秘密がないどころか、むしろバレたらまずい秘密を思いきり抱えている人たち。
スマホを見せ合うなんて、絶対にしちゃいけなかったw
スマホは秘密の宝庫。いくら仲良しの友だちとはいえ安易に見せ合うことがいかに危険か、この映画が教えてくれる(笑)。
ちなみに、本作のオリジナルはイタリア映画『おとなの事情』。
ほぼ忠実にリメイクされていて、そこに韓国ならではのテイストを加えている。
イ・ソジン演じるジュンモ役の着信音はイタリア版と同じく、グロリア・ゲイナーの『恋のサバイバル』だ。
この男が何を思ってこんな着信音にしたのか謎だが、終盤でジュンモにかかってくる男友だちからの電話は聞き逃さないように!
ここの字幕を読み落とすと、彼の大きな秘密に気づくことなくエンドロールを迎えてしまうから。
実はこの部分に気づかない人が少なくない。作品に携わっているスタッフでさえ、彼の大きな秘密には気づいていなかったというw
男友だちからの電話と、そのあとに彼に降りかかる出来事
そこで「えぇっ~!」となるんだけど、字幕を1行見落としたり、軽く流すと、この映画の本当の怖さに気づくことなく見終わっちゃうかも。
すでにスペインやフランス、中国でもリメイクされたという『完璧な他人』。秘密のある人は、カレ氏や旦那さんと一緒に映画を見に行かないほうがいい(笑)。
オススメ度 ★★★★☆
おとなの事情 オリジナルの原題は『あかの他人』。 |