普段、結構おいしいものを食べているようでいて、今でも初めて出逢う料理がある。
食材や香辛料だけでなく、調理の仕方も唯一無二
他ではちょっと味わえない料理のオンパレード
白金の『蓮香』を思い出したけど、そこともまた違った印象。
少し前に、ディープな荒木町の中華料理を味わった。食べログTOP1000に入るお店。コロナ禍の今でも予約の絶えない人気店だという。
■日本にいながら雲南料理と湖南料理、台南料理を楽しめるコース料理
お店は人気店がひしめくエリアにあった。ここは芸能人もお忍びで訪れている。
南方中華料理『南三 / みなみ』
店名は、雲南、湖南、台南の料理の南方中華という意味。
前菜盛り合わせ
手前から時計回りに、酔っぱらい甘海老、その下は枝豆紹興酒の粕漬け、塩レモンと香草和えの刺身、揚げ茄子のピータン醤、鯖のプーアル茶スモークに台湾ハイビスカスとカブの甘酢漬け、よだれあん肝、里芋と金華ハムの炒めもの。
うーん、すべての料理の味が深い。これ、酒好きの人にはたまらないね。
珍味盛り(奥から鴨舌、パリパリ大腸、羊肉ソーセージ)
鴨舌の燻製なんて初めて食べた。パリパリ大腸は中にネギが入っている。台湾の『先進海産店』でも食べたから懐かしい感じ。羊肉のソーセージはウイグルソーセージというもの。ワイルドな味がしたけど、不思議と美味しい。
広東白菜のカラスミ仕立て
白菜というよりは青梗菜に近い。カラスミのパウダーをこんなふうに使うのか。
上海蟹とじゃがいもの春巻き
衝撃が走った。おそらく“人生で食べた春巻き”の中で一番美味しい!
これ、冷凍食品として商品化したら相当売れるんじゃないかな。こんなに美味しい春巻きを食べられるとは。
クエの揚げ物の唐辛子炒め
このあたりで少しずつお腹いっぱいになってくる。
エゾシカのニラミントソース
手前と奥とで違うお肉かと思いきや、部位が違うだけ。どちらもエゾシカだった。このニラミントソースの味がまた複雑で。レモングラスやマーガオという香辛料が入っていて、独特の味わいに。
食べ慣れない味に最初は戸惑いつつも、食べていると箸が止まらなくなる。不思議な味わいだけど間違いなく美味しい。お肉も柔らかくて最高だった。
白子の麻婆丼
白子だらけの痛風麻婆丼w
豆鼓が入っていて、独特の臭みも交わる。しかも辛い!
簡単にいうと、白子と納豆の入った辛めの麻婆なんだけど、ヤッパリこれも不思議と食べているうちに美味しくなってくる。
醗酵食材と香辛料のバランスも絶妙と感じた。
いちごシャーベットと桃の樹液の杏仁豆腐
最後の最後まで他とは違う。普通の杏仁豆腐とはヤッパリ違っていて楽しめた。
こうした料理の数々にハマった人は次もまた予約するから、この店が超予約困難店なのも納得できた。美味しかったし、再訪して違う料理も食べてみたい!!