これだけ食べているのだから太るのは当然の話。
付き合いの長い編集者さんから「なにか病気ではないか!?」と心配されたけど、私はそうは思わない。
むしろ、この状況で痩せ始めたら、そっちのほうがヤバいに決まってる。
というわけで、この一年半で5キロ超も太っちゃったので、今年は台湾で初めて痩身治療「埋線 / マイシェン」の施術をしてもらった。
『長栄中医診療所』
日本のテレビ番組『世界くらべてみたら』(TBS)でも紹介されたコチラに行ってみた。
私の贅肉を減らすため、通訳で同行してくれた超美人コーディネーターのサキちゃんに感謝♡
■埋線(マイシェン)とは
台湾で流行っている人気のダイエット治療。
お腹や足、腕など気になる部分のツボに注射し、羊腸線を埋め込んでいく。
これが糸入りの注射
皮膚に入れた糸が脂肪に刺激を与え、2週間程度で溶けてなくなる。
あとは並行して薬を飲み、新陳代謝を高めるというもの。
■診療所での流れ
まずは受付をして、問診票を書く。といっても、難しいことはなく、名前と連絡先を記入したぐらい。
その後、診察室に入って自分のデブ度を先生に診てもらう。体重も量ったかな。
あとは医師の質問に答えるだけ。
自分の食生活を正しく伝えなければならず、美しいサキちゃんにそれを通訳してもらうのが恥ずかしかった。
その後、変な縦ジマ(とてもストライプとはいえない)パンツを履かされた。
あとで考えてみたけど、このパンツに履き替えた理由がわからない(笑)。
ベッドに寝てお腹や太もも、二の腕に注射
そうやって医療用の糸を皮膚に埋め込んでいく。
正直、スマートなサキちゃんに、私のマグロのような体を見せるのは抵抗があったけど、背に腹は代えられない。
「恥ずかしい」よりも「痩せたい」が勝った。
一つ残念だったのは、治療中の様子をサキちゃんが撮影してくれたんだけど、医療行為なので公開はNGみたい。
画像や動画を見ると、先生が私の贅肉をつまんで注射針を打つ様子がよく分かるのに。
というわけで、注射を打つのだから1回ごとにチクリと痛む。
特に痛かったのが二重アゴ
お腹は贅肉があるからさほど痛みは感じなかったけど、顔の部分は血が出ていた。
■施術後は薬を処方される
注射が終わると、今度は受付で薬を処方される。
2パターンの飲み薬
名前がちょっと間違えているけど(笑)、最初の1週間と、その翌週とで飲む薬が違っていた。
朝昼晩
すごい色(汗)
薬は2週間分とか1ヶ月分とか、期間を選べる。私は2週間分を処方してもらった。
■気になる金額と効果は?
治療と2週間分の薬で計2,100元(当時のレートで約7,930円)だった。
半分が治療費、半分が薬代だろうか。
薬を減らせば安くなるし、もっと長期の処方をしてもらうと高くなる。
肝心の効果だけど、これが微妙だった。
体重は減った。…と思う(笑)。
というのも、この薬を飲むとムカムカし、食欲が落ちたから。
つまり針の効果ではなく、薬の影響と想像する。
一度ソウルで薬を飲んだあとに食事して咳き込んだら、そのままゲロしそうになった。単に咳き込んだだけなのに、あんなふうに胃から食べたものがせり上がってくるとは。
この点は先生も心配していた。飲み慣れていない薬だし、特に生理のときに飲むと吐き気があるかもしれないと。
そう言って、いきなり先生とサキちゃんがLINEでつながり、もし私の身に何か問題があればサキちゃんからLINEで相談してもらうことに。
医師と患者が診察中にLINEでつながるという光景はあまりに新鮮すぎやしないか(笑)。
■傾向と対策
というわけで、私の場合は効果があったような、ないような…という感じなんだけど、要は1回ぽっきりじゃ効果がないと、先生が言っていたとおりの結果に。
台湾の女子も2週間に1回ペースで通っているみたい。
最低でも月1ぐらいで埋線をやらないと意味がないみたいね。
観光客の場合、そんなに頻繁に行けないから、せめて「4日間の滞在期間なら、初日と帰国日に針を打つのがオススメ」とのこと。
なお、日本語の会話は不可なので、通訳さんがいないと治療を受けることはできない。
夜遅くまで診察してもらえるので予約は不要だけど、必ず通訳さんに同行してもらいましょう。
以上、私の「楽して痩せよう」というダイエット計画は、こうして微妙な結末を迎えたのだった。
診療所情報
◇長栄中医診療所
住 所:台北市中山區吉林路245號(地図)
電 話:02-2536-2018
診 察:09:00~12:00/14:00~23:00
休診日:日曜
最寄駅:中和新蘆線「行天宮站」4番出口より徒歩5~7分