昨年秋の東京国際映画祭で話題になっていたのが台湾映画の『共犯』。ついに明日25日(土)から日本でも公開される。
人気スターが出演しているわけでもないのに、東京国際映画祭ではチケットがいち早く完売したんだとか。
『共犯』(英題:『Partners in crime』/2014年/89分)
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2015年7月25日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開!
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
ホアンとイエとリンの仲良し3人組
ある日、彼らは偶然、血を流して倒れている女子生徒の変死体を発見。
女子生徒の名前はシャー
彼女は一体、どんな子だったのか?
特に友達同士でもなかった3人は、奇妙な好奇心に駆られていく…
家は金持ちでお嬢様、けれど万引きにタバコ、夜遊び…と、彼女のイメージは徐々に変化。
やがて3人は突き止める!
シャーの自殺の原因が、女子生徒チュウだったのではないかと…
3人は自殺したシャーの代わりに、チュウを懲らしめることに
ところがチュウをおびき出した後、思いがけない出来事が起こる
怯える者、逃げ出す者、希薄な友情…
一人の女子生徒の謎の自殺で結びついた3人
彼らがたどり着いた衝撃の真実とは?
*****
視覚障害を持つ天才ピアニストを描いた『光にふれる』で、世界中の映画祭で注目されたチャン・ロンジー監督の長編2作目。
この監督、映画関係者の間でも評価が高く、試写会で本作を見てから『光にふれる』も見てみることに…。
テーマはもちろん作風も違う。
私は鈍感なので、何の知識もなく見ていたら、同じ監督の作品と気づかなかったかも。
多くの観客を感動させた『光にふれる』と違い、本作は現代社会の影の部分を描いた学園ミステリー。
ある少女の謎の自殺から物語がスタートするため、目の離せない展開になっている。
最初から最後まで一瞬たりとも眠くなることなく、興味深く観た。ネット社会の闇や孤独など、今の日本にも共通する点が多い。
韓国のキム・ギドク監督は色使いの天才と思えるほど、グロい映像も時に美しく見せてくれるが、チャン・ロンジー監督は光の操り方が絶妙で、地味なロケ地でさえも一風違った景色に見えてしまう。
あとで教えていただいた情報によると、本国ではCMも撮影していて映像にはかなりのこだわりがあるんだとか。←納得。
『共犯』と、前作『光にふれる』の共通点といえば、ヒロインがとても美しく撮れていること。
キレイな女優さんが演じていることもあるが、それ以上に監督の演出や撮影技術でさらに美しく見えているのではないかと…。
その美しいヒロインのシャーを演じたヤオ・アイニンが緊急来日!
モデル出身で、本格的な演技は本作が初めてだったみたい。
今週23日(木)にトークイベントが行われたが、明日も上映後の11時55分から舞台挨拶で登壇するとのこと。
ご興味のある方は公式HPで確認の上、新宿武蔵野館へGO!
オススメ度 ★★★★☆
光にふれる(字幕版) こちらも、ぜひ見てほしい! |