仁川チャイナタウンを舞台にした衝撃作『コインロッカーの女』が来週、公開される。
『コインロッカーの女』
(原題:『チャイナタウン』 2015年/韓国/111分)
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2016年2月16日(火)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて上映
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
地下鉄のコインロッカー10番に、ヘソの緒がついたままの赤ん坊が捨てられていた。
イリョン(10の意)と名付けられたその子は、“お母さん”と呼ばれる女に育てられる。
仁川のチャイナタウンを支配する“母さん”(キム・ヘス)
成長したイリョン(キム・ゴウン)は―
母さんが営む闇貸金業の一員となっていた。
ある日、イリョンは父親の借金を背負う青年の元へ取り立てに。
その青年ソッキョン(パク・ボゴム)に次第に彼に惹かれていく
だが、母さんは返済の目処がつかないソッキョンの臓器を密売するため、イリョンに彼の殺害を命じる…。
裏稼業を仕切る“母さん”と、その“家族”はどんな結末を迎えるのか―。
*****
舞台が仁川のチャイナタウンだけあって、当然のことながら美味しそうなジャージャー麺が出てくる。
…が、重要なのは、ジャージャー麺でも血縁でもなく、一緒に食事する人たちの存在。
それが、まさに“家族”なんだというメッセージが静かに伝わってくる。
それを念頭に置いて見ると、終盤での母さんの決断と行動に泣けてくるかも。
母さん役はキム・ヘス。今までこんなぶっ飛んだヘアスタイルのキム・ヘスを見たことがない。
すべてがキム・ヘスじゃないみたいで驚いた。
イリョン役は『メモリーズ 追憶の剣』で安藤サクラ似と書いたキム・ゴウン。“韓国の安藤サクラ”は褒め言葉ってことでいいと思うw
爽やかなパク・ボゴムもすごくいい。裏社会で生きる一家とは全然違った表情をしていて、イリョンが惹かれていく展開も説得力があった。
終盤はとても残酷だけれど、これはある家族の物語―
とても印象的な作品だった。
オススメ度 ★★★★☆
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