韓国初のジュークボックスミュージカル映画『人生は、美しい』。今週3日(金・祝)に日本でも公開される。
『人生は、美しい』
(2022年/韓国/123分)
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2023年11月3日(金・祝)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
いつも不機嫌な夫ジンボン(リュ・スンリョン)
おまけに子どもたちは反抗期真っ盛り。
そんなある日、主婦セヨン(ヨム・ジョンア)は宣告された
「余命2ヶ月」と。
そしてセヨンはバケットリストを書いていく。
死ぬまでにやりたいこと。
それは初恋の人ジョンウ(オン・ソンウ)との再会だった―
ジョンウに会うため、セヨンはジンボンと一緒に木浦に向かう。
ところがジョンウは見つからず。二人の旅は木浦から釜山、そして清州。やがて小さな嶋の甫吉島へと続いていく。
この旅で若かりし頃を思い出すセヨンとジンボン
ついにジョンウの手がかりをつかむが―
ジョンウとの再会は叶うのだろうか?
セヨンとジンボンはどうなる!?
*****
余命2ヶ月…。「またこのタイプの映画かぁ」と思ったら大間違い。
この映画、すっごい挑戦だと思った。
ロードムービーのようでありながら、ミュージカルの要素を存分に取り入れて歌ったり踊ったり。
『ラ・ラ・ランド』ほどのカッコ良さはないけど、懐かしい韓国歌謡が流れて、それに合わせて皆が踊る。観ていて本当に楽しい。
1つ1つのシーンのために、どれだけ歌とダンスを練習したのか。個々で踊るだけでなく、全員で踊るシーンなんかは、それこそ気の遠くなるような作業だったはず。相当な時間を要したのではないか。
撮り方も、引いたり寄せたりするにとどまらず、ドローンを飛ばしたり。
アクション大作とは違ったエネルギーが感じられ、これはもうまいりました。
正直、冒頭はあまり共感できず。
というのも、夫ジンボンのキャラが私は全然ダメで。
こんな不機嫌な夫、私だったら1日だって一緒に暮らしたくない!と思えるほどひどい。
ただ、観ているうちに慣れてくるのと、やはり彼には彼の思いがあることも分かってくる。
何よりも、キャラにハマれるハマれない以前に、この映画には歌とダンスがある。“余命2ヶ月”のお涙ちょうだい映画とは一線を画しており、新しいタイプの家族ドラマだと思ったし、違ったジャンルでも観てみたい。
学生時代のジョンウとセヨンの『アイスクリーム愛』
本作は昨年9月下旬に公開され、117万人を動員。
興行ランキングでは、話題だった『ベイビー・ブローカー』の126万人に次いで14位。好きな人は大好きな映画だと思う。
オススメ度 ★★★☆☆
国家が破産する日(字幕版) 監督の前作は意外にもこの作品。 |