日本でも韓国でも児童虐待事件がなくならない。
韓国の悲惨な実話を基に描いた『幼い依頼人』が今月27日(金)から公開される。
『幼い依頼人』(2019年/韓国/114分)
© 2019 EASTDREAMSYNOPEX CO., LTD. & LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
2020年3月27日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
ロースクールを卒業したジョンヨプ(イ・ドンフィ)
出世の道を突き進むはずだったが何度も就職に失敗。やむなく臨時で児童福祉館に就職する。
そこへダビン(チェ・ミョンビン)とその弟が訪れる
二人には継母のジスク(ユソン)がいるが―
彼女から虐待を受けているという
姉弟は切迫した状況だったが、ジョンヨプはさほど深刻に考えず、法律事務所への就職を決める。
ところが、ダビンの担任から彼女の鼓膜が破れたことを知らされ、衝撃を受けるのだった。その後、ダビンは弟ミュンジュン殺人の被疑者にされてしまう。不審に思うジョンヨプ。
彼は真実を明かすため―
ついにダビンの弁護士になることを決意
裁判が始まる。
*****
モチーフとなったのは2013年に起きた漆谷(チルゴク)継母児童虐待死亡事件。
とても重い事件を扱っているのに、前半のストーリー展開が遅く、生ぬるい。素材の大きさを持て余した感が否めない。
そのせいか2019年5月に公開された本作の観客動員数は20万人。この年に公開された韓国映画の中では52位という結果に終わっている。
役者一人ひとりが熱演していることを考えるともったいない。
監督が優しいのか、実際には残忍な虐待死亡事件を本作ではややソフトに描いているように思う。現実はもっと残忍で、あまりに世間ズレした判決は当時、批判されたらしい。
やたら加害者の人権ばかりが守られるのは韓国も同じ?
日本も韓国もいつになったらこんな事件がなくなるのか。
オススメ度 ★★☆☆☆
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