前回は韓国映画『泣く男』のポスターに大笑いしちゃったけど、帝劇で上演されているユーミンの『あなたがいたから私がいた』は本当に泣けた。
『Yuming sings… あなたがいたから私がいた』
詳しいストーリーやチケット情報は公式HPをご覧ください。
けどストーリー等の予習は不要かも。心を真っ白にして観に行ったほうが意外性もあって作品を楽しめると思う。
2年前の『8月31日~夏休み最後の日~』は正直、ストーリーよりもすぐ目の前でユーミンの歌を聴ける贅沢さと、楽曲の良さに感激していた。
…が、今回は前作とは全然違ったストーリー。
予想外のストーリーだったというか。ユーミンの歌から、こうした設定はあまり想像できなかったので、少々意外だったわ。
けど今回のほうがずっと物語に入っていきやすく、哀しいサプライズもあって、最後の※「春よ、来い」(←ネタバレなので、色を反転させた。見てもいい人はドラッグすると文字が読めます)では号泣(涙)。
鳥肌が立ったよ、私。
「前作がさほど心に響かなかった」という方でも観に行く価値があると思う。
前回の『泣く男』のポスターで笑い泣きしたのとは大違いw
たぶん10人が見たなら、10人ともまったく違った思いを胸に抱いてしまうような作品。
思いを馳せるのは家族かもしれないし、自分が生まれ育った場所かもしれない。
大好きだったけど別れてしまった恋人を思い出したり、仲の良かった友だちを懐かしんだり。
それはまるで、ユーミンの歌を聴きながら胸に響いてくる歌詞に、誰もが自分の物語を振り返る時間のよう。
『あなたがいたから私がいた』。
タイトルの意味にもジーンとしたし、いろいろな思いを胸に刻んで劇場を後にした。
前作『8月31日~夏休み最後の日~』はユーミンの歌を知らないとちょっと共感しづらかったかもしれないけど、おそらく今回は特にユーミンの歌を聴いてこなかった世代でも思うことが多々あるのではないかと想像する。
今月31日(金)まで上演。
ご興味のある方は決してネタバレを見ずに劇場へ♪
終演後の食事会には女優の入絵加奈子さん(キャナコさん)も参加
スッピンなのにすっごく肌がキレイー☆
今回の『あなたがいたから私がいた』では、なんと80歳前後の老婆に扮して観客を笑わせてくれる。
今さらだけど、キャナコさんは『ミス・サイゴン』の日本初演で本田美奈子とともにヒロインのキム役を演じられた女優さん。
『ミス・サイゴン』の初演といえば、本田美奈子が本番でセットのレールに足を挟まれて指を4本も骨折し、大量出血しながら1幕最後の「命をあげよう」を歌い上げたのは有名な話。
その後すぐに病院に搬送されたんだけど、急遽2幕からキム役として舞台に立ったのがキャナコさん。
ダブルキャストだったけど、この日は当然オフで、時計を見ながら「そろそろ1幕が終わった頃かな」と思っていたときに電話で劇場に呼び出されたんだとか。
そのときのことはコチラのサイトに詳しく掲載されている。
今回の作品ではキャナコさんの素晴らしい歌声が聴けなくて残念だけど、今後のご活躍も楽しみ!
それにしても…。間近で見たユーミンはとてもスタイルがよく、還暦を迎えたとは思えないほど若々しかった。何よりチャーミング♡
私もこんなふうに素敵に年を重ねたい。本気でそう思った。