日本版『レベッカ』を見た。
ミュージカルコンサート等でナンバーを聴くことはあっても、日本版をちゃんと見るのはこれが初めて。
この作品の世界観と歌が大好きなので、上演が楽しみだった♪
ミュージカル『レベッカ』
公式HP
韓国版とは全然違う!
韓国ではハッキリ言って、オク・チュヒョンのダンヴァース夫人しか印象に残らなかった。これは私だけじゃないはず。
韓国版だと、ダンヴァース夫人が…というより、オク・チュヒョンのダンヴァース夫人が主役になっていて「レ~ベッカ~♪ ナエ レベッカ~」しか記憶に残らない。
それと比べると、日本版はダンヴァース夫人のキャラがかなり弱まるので、全体のストーリーがわかりやすかった。
実は私、韓国版『レベッカ』を見たとき、言葉の壁で“レベッカ”が死んだときの状況がよく分からなかった。
結論は理解できたけど、その途中過程がよく分からず制作会社の女子に教えてもらったという過去がある。
聞いたら余計に分からなくなり(笑)、仕方ないから上下巻もある小説『レベッカ』を読んで、やっとストンと落ちた。
日本版『レベッカ』なら、わざわざ長い小説を読まなくとも事件の全貌が分かるからありがたい。
大きく気になったのは2つ。
日本版はセットがショボい。韓国が大劇場で上演するのと違い、「シアタークリエ」だから仕方ないのか。
韓国版ではビッグナンバー「レベッカ」で舞台が回転するのに日本版はそれがない。これはちょっと残念。
もう一つは歌詞がかなり違うことに驚いた。
わかりやすいダンヴァース夫人のナンバーでは
韓国:「ジョンブ クニョエゴッー♪(全部 彼女のもの)」
これが日本語だと↓
日本:「出てーゆきなさーい♪」
直訳すると字余りになったり、語呂の関係でおかしくなるから、その国の言語に合った訳詞になっているのか。
かなり違った歌詞になるんだなーと思った。
“私”の平野綾はよかった。思い通りの“私”だった。
「平野綾の“私”はあざとい」という声もあるけど、そもそも何も持たない女性が金持ちに嫁いでいく物語。多少のあざとさがあったほうが納得できる。
涼風ダンヴァース夫人は想像通りだった。想像以上でも以下でもない。『レベッカ』の世界観にはピッタリだった。
次は保坂知寿さんで見る予定。
こちらのほうが想像つかない分、ちょっと楽しみ。
脇を固めるフランク(石川禅)やジャック(吉野圭吾)、ヴァン・ホッパー夫人(森公美子)もキャラが立っていたし、韓国版ではそこまで印象に残らなかったマキシムの姉ベアトリス(出雲綾)のキャラも新たにインプットできた。
ここまで書いて今さらだけど、マキシムについては語りたくない。マキシムだけ記憶から消し去りたく、とても残念だったw
声も出ていないし、どんな作品で見ても結局キャラクターが似たような感じになるのは逆にすごい!と思った。
全然ブレない(笑)。
マキシムさえいなかったら日本版『レベッカ』も結構好き♡