韓国ミュージカル&演劇等

韓国ミュージカル『レベッカ』①

投稿日:2014年10月9日   

 

去年の春、2週間近くソウルに滞在していたのに、スケジュールの都合で見に行けなかった韓国ミュージカル『REBECCA レベッカ』

その後、韓国ミュージカルコンサートミュージカルアワードに行ってオク・ジュヒョンが歌うダンバース夫人の『レベッカ』を聴くたび、無理して時間を割いてまで見に行かなかったことを激しく後悔した。

 
そして今回の再演―
レベッカ-主要キャスト

いろいろなことがあって、正直、自分の中のミュージカル熱がかなり下がっていたが、見に行ってよかった♡

この日、大粒の雨に打たれてしまい、悪寒がしてきたので風邪薬を飲んでの観劇となった。
けど素晴らしい歌声に大興奮。
まさに、血沸き肉躍るとはこのこと。おかげで、一度たりとも睡魔に襲われることなく、最後のカテコまで舞台に惹きつけられた。

渡韓できる日が限られていたので、ダンバース夫人はこの人限定。

 
オク・ジュヒョン
レベッカ-オクチュヒョン

オク・ジュヒョンが出演するのは今月12日(日)まで!

ほかのキャストまで考慮して日程を選べなかったけど大満足。

 
結果オーライ♪
レベッカ-この日のキャスト1

ちなみに私、日本版『レベッカ』は見ていない。初『レベッカ』が韓国版になっちゃった。ま、いいか(笑)。

タイトルロールのレベッカは、資産家マキシムの前妻。すでに亡くなっていて、劇中には出てこない。
一方、独身となったマキシムと出逢い、恋に落ちた「私」。
マンダレイにあるマキシムの屋敷で暮らすことになるが、そこで待ち受けていたのが家政婦のダンバース夫人だった。

今も夫人は、亡きレベッカを深く愛している。
ただでさえ肩身が狭く、おどおどしている「私」に夫人は、レベッカがいかに美しかったか、完璧な女性であったかを語る。

この作品でとてもインパクトのあるダンバース夫人だけど、ほとんど出突っ張りの「私」に対し、意外と出番が少ないのに驚いた。

なのに、ド迫力のある歌声で、見終わったあと観客の耳には「レベ~ッカ、ナ~エ(私の) レベ~ッカ~」のダンバース夫人のナンバーだけが残るという。

 
それでいいんだろうか(笑)?


もはや歌っているのを通り越して、どこかにいるかもしれないレベッカを探し、呼んでいる。
夫人のレベッカに対する愛情が深すぎて、その表情は「私」でなくともゾッとさせられる。
あぁ、この作品はやっぱりダンバース夫人の存在がとても重要なんだなーとあらためて思った。

 
中盤まで怖いぐらい「私」を圧倒するダンバース夫人
レベッカ-ダンバース夫人

↑姉妹ではなく、3人ともダンバース夫人。

気丈だった夫人が終盤「私のレベッカ」と涙したシーンでは、こちらも目頭が熱くなる。

 
マキシム役は去年だったら、第一希望がリュ・ジョンハン
レベッカ-マキシム

第二希望がユ・ジュンサンだったけど、再演では二人ともいなくて残念(涙)。
「私」と歌う『一日、また一日』が好きなんだけど、この日はオム・ギジュンがマキシムを素敵に演じていて、歌もすごーく良かった。

途中、声が上ずったり、音が外れたように感じた部分もあったけど、そこは生のミュージカル。機械で声を直しまくりのCDを聴くよりずっと心に響いてきたし、レベッカの影から逃れられないマキシムに共感しやすかった。
何より、想像していた以上にオム・ギジュンの歌声がツボだった。
今回の3人のマキシム。
ミン・ヨンギやオ・マンソクより、私はオム・ギジュンでよかったかも。

「私」もキム・ボギョンかイム・ヘヨンで見たかったけど、今回キム・ボギョンの代わりにオ・ソヨンがキャスティングされていた。透明感のある歌声で「私」役にピッタリ。

レベッカとはまったく違ったタイプの「私」。だからこそ、余計にダンバース夫人を苛立たせたのかもしれないが、チャーミングなキャラにマキシムが惹かれたのも分かる気がしたし、後半になって彼女が徐々に変化していく様子も見ていて面白かった。
You Tubeで見る限り、やっぱりキム・ボギョンかイム・ヘヨンが良かったなーとも思ったけど。

 
脇役ではヴァン・ホッパー夫人演じるキム・ヒウォンが最高!
レベッカ-この日のキャスト2

コミカルな演技で笑わせてくれて、オム・ギジュンがカテコでホッパー夫人のダンスを真似て会場は大爆笑。

マキシムの姉ベアトリスを演じたイ・ジョンファを見ると、今でも『エリザベート』の“ゾフィー”を思い出す。特に歌っている途中で手を上に上げてひねる仕草を見ると、「あ、ゾフィー」って(笑)。
こんな素晴らしい歌声の女優さんがしっかり脇を固めているあたり、韓国ミュージカルって贅沢だなーと思う。

 
フランク役のイ・グァンヨンも『エリザベート』を思い出した!
レベッカ-この日のキャスト3

体調不良で休んだミン・ヨンギの代わりにフランツ・ヨーゼフ役を熱演した俳優さんだったので。ほかの出演者のキャラが濃いので印象が薄くなりがちだけど、歌は上手よねー。

…って、低いテンションで見に行ったわりには、最後は興奮のあまり鼻息まで荒くなってしまった『レベッカ』。
カテコで再び主要キャストたちが自身のナンバーを歌い上げた日にゃ風邪も吹っ飛ぶほど感激した~♡

終わってすぐRYUさんら韓ミュー友だちにLINEで報告。RYUさんは「日本版も見てみたい」とおっしゃっていたが、私は微妙かも。
見比べる楽しさはあるかもしれないけど、このパンチの効いた韓国版『レベッカ』に上書き保存しちゃって後悔しないかしら?と、ちょっと不安w
正直なところ、もう一度、韓国版を見たい!とは思ったけど、日本版を「すごーく見たい」とまでは思えなかった。

 
ロビーのディスプレイは撮影待ちの人で大混雑
レベッカ-ロビー
キャスティングボードも見ていて楽しいし、日本も真似してほしいな。

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