今も私の中では『建築学概論』祭りが続いていて、あの映画ばかりを思い浮かべているが、今週はまた大ヒット作が日本で公開される。『私のオオカミ少年』。
韓国に住む友だちが、この映画を“韓国版の『シザーハンズ』”と言っていたが、それはちょっと褒めすぎ?
まぁ、終盤の展開は切なかったけど。
『私のオオカミ少年』
(原題:『オオカミ少年』)/2012年/韓国/125分)
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5月25日(土)より新宿シネマカリテ、109シネマズ川崎ほか全国ロードショー!
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
病気のため、周囲に心を閉ざしていたスニ(パク・ボヨン)は家族と静かな村に引っ越し、闇の中に身を潜める謎の少年(ソン・ジュンギ)と出会う。
話すことができず、挙動不審な少年
スニの家族は彼に“チョルス”と名づけ、一緒に暮らすことに。
最初は警戒心を隠さなかったチョルスとスニ
スニは彼に世の中で生きていく方法を一つずつ教え、彼も人間らしさを取り戻していく―。やがて2人は心を通わせるようになる。
けれど幸せな時間は長くは続かない
ある出来事がきっかけで、チョルスの危険な一面が明らかに。彼はこの世に存在してはならない少年だった。
誰よりもピュアなのに―
互いの意思とは別に、周囲によって引き裂かれる2人。彼を守るためスニは…。
*****
ソン・ジュンギは前作『ちりも積もればロマンス』よりずっといい。
『ちりつも』を観たとき、ソン・ジュンギってドラマ向きの俳優さんかも…という印象だったけど、本作ではそんなことをあまり感じなかった。
パク・ボヨンとの相性もピッタリ
例えば、ドラマ『屋根部屋のプリンス』や映画『建築学概論』を観ても思ったんだけど、一言でラブストーリーといってもいろいろな愛の形があるのよね。
これらの作品はまったく違ったタイプだけど、どれも終盤になるにつれて切なくなるという点で共通している。
最後にすべて丸く収まるという単純なハッピーエンドじゃないから余計に心に残るのかも。
ジョニー・デップの『シザーハンズ』は本当に大好きな作品なので、比べてしまうと、ちょっと物足りない。
というか、ソン・ジュンギはそこまで好きじゃないし。
けど互いを守ろうとする純粋な二人の姿には心洗われる思いがした。
「最近、心が荒んでいるなー」と感じている方にオススメしたい1本。
オススメ度 ★★★☆☆
シザーハンズ (字幕版) やっぱり褒めすぎだと思うんだよねw |