韓国映画

■韓国映画『弁護人』

投稿日:2016年11月8日   

楽しみにていした1本がいよいよ今週末から日本で公開。
ソン・ガンホ主演の『弁護人』

故ノ・ムヒョン元大統領が若き弁護士だった頃、人権派の
弁護士に転身するきっかけとなった釜林事件をモチーフに
した作品。
韓国では観客動員数1,000万人を突破しました

激動の時代を描いているように思えて、その“激動”が
つい最近まで続いていたことに愕然とします。

『弁護人』(2013年/韓国/127分)
弁護人メイン
(C)2013 Next Entertainment World & Withus Film Co. Ltd. All Rights Reserved.

11月12日(土)より新宿シネマカリテほか全国ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください^^

高卒で弁護士になったソン・ウソク(ソン・ガンホ)
弁護人サブ3
学歴もコネもないから、まだ誰も手をつけていなかった
不動産登記業務に目をつけ、釜山一の税務弁護士となる。

ある日、馴染みのクッパ屋のスネ(キム・ヨンエ)が訪れる
弁護人サブ9
息子ジヌ(イム・シワン)が公安当局に逮捕されたという。

自分の専門分野ではないが拘置所へ向かうウソク
弁護人サブ7

だが、まともに面会すらさせてもらえない
弁護人サブ6

ようやく会えたジヌは痩せ細り、拷問された痕跡が―
弁護人サブ1
1980年代の韓国では民主化ムードが高まり、学生運動が
活発化していたが、全斗煥が軍を掌握。
民主化運動を推進していた政治家たちが逮捕されていった。

そして1981年に釜林事件が起こる。全斗煥政権の統治基盤
確保のため、釜山地域の民主勢力を抹殺しようと、学生や
社会人ら19人を令状もないまま不法に逮捕したのだ。

彼らは反国家団体の構成員とされ、国家保安法違反などの罪を
ねつ造されるのだった。

本作のジヌも20日以上に渡って監禁され、拷問を受ける
弁護人サブ8

ウソクはジヌの無罪を訴えるが、相手は“国家権力”
弁護人サブ4

出来レースの裁判が始まるが―
弁護人サブ5
当時、税務会計弁護士として活躍していた盧武鉉元大統領は
この事件をきっかけに政治や社会問題への関りを深めていった
という。

*****
試写会中、悲惨な出来事がありました

ジヌ(シワン)がもっとも残酷な拷問を受けていたシーンで
機械が故障し、映像が乱れてしまったんです

そこで一度、映像はストップ。機械を再起動して、あらためて
続きを見ることになったのですが、シーンが少し戻ってしまい
シワンの拷問シーンをまた1から見る羽目に

ただでさえ目をそむけたくなるような拷問の場面なのに、
二度も見ることになろうとは
本作の尺が長く感じられたのは、そのせいもあるでしょう。

ストーリーは勧善懲悪にはなっておらず、見たあとモヤモヤが
残りました。
というのも、1981年に起きた釜林事件が描かれているからです。

民主化への布石なんだろうけど、そこに当時の韓国の経済力や
北朝鮮の脅威なんかも絡んでいて、人権が重視される今とは
明らかに違っています。

ウソク弁護士も時流に乗って金儲けに走っていたほうが
はるかに楽チンだったでしょう。
ここで民主化に目覚め、政治家を志すなんて…。
あえていばらの道を選んだのですね。
誰にでもできることじゃないし、人格者だったことが伺えます。

で、モヤモヤした理由は、裁判の結果。
結局、逮捕された被害者たちは1983年12月に刑執行停止で
釈放されます。

…が、99年に再審を請求しても棄却されます
弁護人サブ2
その後、再抗告し、一部の容疑のみ無罪とされますが、
全員に無罪が宣告されたのは2014年9月―。
最初に逮捕されてから無実が認められるのに、なんと33年も
かかったわけです。
本人はもちろん家族にとってもどれだけ長い闘いだったことか。

1981年当時、実際にこの釜林事件の弁護を引き受けていた
盧武鉉元大統領はすでにこの世の人ではなくなっていましたが、
待ちに待った判決に、天国で何を思ったか。
そんなことを想像しました。

てか、今は朴槿惠大統領の進退のほうが気になっているかも
しれませんが

オススメ度 ★★★★☆

民主化までの道は遠かった
弁護人
民主化は一日して成らず

こちらは迷宮入りとなった華城連続殺人事件

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