来週25日(金)から日本でも公開される『風水師 王の運命を決めた男』。
チョ・スンウ主演だけど、ちょっと地味そうだなーと思いつつ見てみたら、地味どころか想像していたよりずっと面白い。あっという間の126分だった。
『風水師 王の運命を決めた男』
(原題:『明堂』/2018年/韓国/126分)
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2019年10月25日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
風水師のパク・ジェサン(チョ・スンウ)
彼は土地や水流の形状を見るだけで人々の運命を変えるとができ、運気の集まる土地“明堂(めいどう)”を探し当てる天才だった。
だが、明堂を独占しようとする重臣キム・ジャグン(ペク・ユンシク)の陰謀に巻き込まれ、愛する妻子を殺されてしまう。
13年後―。
失意に暮れるジェサンの前に現れたのは、自分と同じくキム・ジャグンに深い恨みを持つ男だった。
王族の興宣君(チソン)
第21代国王・英祖の子孫でありながら没落した王族に成り下がっていた。
この頃、王室はキム・ジャグンが牛耳っていた。彼は明堂の中でも最高峰の“大明堂”を独占し、自ら国の頂点に立とうと画策していた。
国王の憲宗(イ・ウォングン)には後ろ盾がない
叔父にあたる興宣君は憲宗の身を案じ、王家の権威を取り戻そうと、明堂探しの達人ジェサンの元を訪れたのだった。
ジェサンはキム一族を滅ぼすため風水の知識を駆使することに。
そして彼らが知ったのは―
天下最強の“大明堂”をめぐる巨大な陰謀の真相。
陰謀と野望が渦巻く権力闘争は、やがて思いもよらぬ人物の裏切りによって壮絶な闘乱へと転じていく。
*****
たぶん若い方はあまりピンとこないと思うけど、人は年齢を重ねていくうちにどんどん何かにすがりたくなる。
私がいい例で、若いときはスピリチュアルなことに一切興味なかったくせに、今は少しでも運気が良くなるよう、人から勧められたことは積極的に取り入れたりしている。
なので、これが朝鮮王朝時代の権力者となれば、“明堂”と呼ばれる地に執着するのは当然のこと。
未来永劫、自分の家系を繁栄させるため家や墓をどこに建てるか。おそらく皆、本気で風水師に頼り、その助言を取り入れていたものと推測する。
実際、本作は実在した興宣君(チソン)が、風水師の助言をもとに「二代にわたり王位に就けるという場所に父親の墓を移した」という実録に基づいているそうで。
それによって、没落した王族だった興宣君は大出世。そんなのを目の当たりにしたら、いい年したオジサンたちが本気でパワースポット探ししてもおかしくない。
もちろん、せっかくの明堂も悪い使い方をすれば、どんどん人を狂わせていく。
最強の土地とは・・・
私は風水のことはよく分からないけど、どんな場所も、人との相性があるような気がしている。
私の人生において、15年前の引越は大正解だった。引越したあと人生がガラッと変わった。
そのときは気づかなかったけど、今振り返るとターニングポイントだったように思う。土地との相性が良かったのかなーと感じている。
オススメ度 ★★★☆☆
観相師 ―かんそうし― [DVD] ペク・ユンシクはこちらにも出演。 |