こんな時期だけど、今週日本で公開される『暗数殺人』。サクッと紹介を。
『暗数殺人』(2018年/韓国/110分)
© 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.
2020 年4 月3日(金)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー!
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
「7人だ。俺が殺したのは全部で7人」
恋人を殺害して逮捕されたカン・テオ(チュ・ジフン)。
彼はキム・ヒョンミン刑事(キム・ユンソク)にそんな衝撃の告白をする。しかしテオの証言には証拠がない。そもそも彼は、なぜ自らそんな告白をしたのか?
警察内部でもテオの自白には懐疑的だった。
だがヒョンミンの直感が働く
ヒョンミンはテオの言葉が真実であると確信し、上層部の反対を押し切って捜査を進めていく。そしてついにテオの証言どおり白骨化した死体が発見されるのだが―。
テオは突然、今までの証言をくつがえす
「俺は死体を運んだだけだ」と。
テオの言葉に翻弄されていくヒョンミン
果たして残る死体は存在するのだろうか?
そしてテオの目的は一体?
*****
ポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』のように実際の殺人事件がモチーフに。本作は2010年に釜山で実際に起きた殺人事件について描かれている。
“暗数”とは実際の数と公表されている数との差のこと。ここでは表面化していなかった事件と被害者数のことになる。
2012年にSBSのドキュメンタリー番組『それが知りたい』で事件のことが取り上げられ、番組を見ていた監督が釜山に飛び、担当の刑事にも会って5年間取材を続けて本作を完成させたという。
ちなみに、犯人は無期懲役を求刑された後、拘置所で自殺。いまだ解明されていない事件について捜査が難しくなったのではないか。
映画は遺族たちの上映禁止を求める声があったが、「この作品を世に出してほしい」という遺族もいて無事公開。378万人の観客を動員した。
事件を風化させないためにも、公開されてよかったのではないかと思う。
オススメ度 ★★★☆☆
神と共に 第1章:罪と罰 (字幕版) 同一人物とは思えないチュ・ジフン。 |