韓国社会に深い傷を残したセウォル号の沈没事故。その遺族の姿を描いた『君の誕生日』が日本でも公開される。
『君の誕生日』
(原題:『誕生日』/2019年/韓国/120分)
© 2019 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & NOWFILM & REDPETER FILM & PINEHOUSEFILM. All Rights Reserved.
2020年11月27日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
映画あらすじ
2014年4月16日のセウォル号沈没事故―。この世からいなくなった息子スホへの恋しさを抱きながら生きる夫婦がいた。
ジョンイル(ソル・ギョング)と妻のスンナム(チョン・ドヨン)。ジョンイルはある事情により、息子が亡くなった日に父親としての役目を果たせずにいた。
そんな夫に代わり、家庭を守るスンナム
あの日から2年後にジョンイルは韓国に帰国
家族に対する罪悪感を抱えている。
夫の帰りにスンナムは複雑な心境
彼を受け入れることができない。
スホの妹イェソル(キム・ボミン)成長していた―
主役のスホだけがこの世にいない現実
スンナムはその現実を認めるのが怖くてたまらない。
迎えたスホの誕生日、家族はどんな選択をし、何を思うのか。
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2014年4月に起きたセウォル号の沈没事故。本作はその事故から5年後の2019年4月に韓国で公開された。
観客動員数は119万人で、この年の韓国映画興行ランキングでは26位に終わる。
韓国に深い傷を残した映画だけれど、娯楽映画とは一線を画しているから、観客数は多いとも少ないとも言えない。
個人的には、父親ソル・ギョングの「ある事情」という設定はなくてもよかったんじゃないか、、、って思わなくもなかった。その「ある事情」が特殊すぎるわりに、意外と中途半端な描き方。
母親のスンナム(チョン・ドヨン)の涙には200%共感できたし、そんなスンナムを支える隣人や遺族会の人たちのぞれぞれの思いも見ていて理解できる。
「ある事情」とかなしに、普通に遺族の姿を描いてくれたらよかったのに、、、と感じた。
オススメ度 ★★☆☆☆
シークレット・サンシャイン [DVD] こちらのチョン・ドヨンも素晴らしい。 |