もう2ヶ月が過ぎてしまった。忘れないうちに、この夏、ソウルで見てきた『エリザベート』のメモを残しておきたい。
ジュンス版『エリザベート』はすでにUPしたけど、同じ週にオク・ジュヒョン&チョン・ドンソク王子の『エリザベート』も観てきた。
二人が歌い上げる『エリザベート』はすごくパワフルで、ジュンス&キム・ソヒョン姫の組み合わせとはまた違った魅力があった。
特筆すべきは、この頃のオク・ジュヒョンの状況
足の指の骨にヒビが入った状態で、痛みを堪えながら舞台に立っていた。
ケガした指を隣の指に固定し、痛み止めの薬を飲みながら、おてんばなシシィを熱演していたという。
楽屋にうかがった際、彼女にそのことを聞いてみると、「大丈夫~」とおどけて、ジャンプする仕草をしていた。
お茶目なオク・ジュヒョンだったけど、心配かけまいと気丈に振舞う姿に私はちょっぴりウルッとした。こういうところに、オク・ジュヒョンの女優魂を見た気がする。
チョン・ドンソク王子のトート
へんな写真w
いくらなんでも、この写真は作りすぎ。ヘアスタイルもメイクも実物のほうがずっといい。
初めて韓国版『エリザベート』を観た時のルドルフだった。
その彼が今度はトートを演じるなんて。
イケメンの繊細なトートになるのかなーと思っていたけど、実際は迫力があって、私の想像していたトートとはかけ離れていた。歌は文句なしで上手いし、キム・ソヒョン演じるシシィとの組み合わせも観てみたかった。
今回、ジュンスのトートを見たことで、よく「ジュンスとドンソク王子、どちらがよかった?」と聞かれるけど、同じトート役でもまったくの別モノ。お答えしようがありませぬ。
キム・ソヒョンの美しく気品のあるお姫様~なシシィに対し、オク・ジュヒョンのシシィは自由で、もっと強いイメージ。
ジュンスのトートは妖しい魅力を放つ毒のよう。
一方、チョン・ドンソクのトートは長身だったこともあり、堂々としていて気を許したら飲み込まれそうな迫力がある。
同じ役でもそれぞれの個性を活かしたキャラになっていて、やっぱりコンプリで観たかったなーというのが率直な感想。
ルキーニは前回と同じくパク・ウンテ
もう一人の主役で、この日も“神”だった。
ジュンスがトートを演じた日は、前方席の観客にアドリブで「日本人デスカ~?」と聞いていたけど(笑)、この日は普通に韓国語で観客に話しかけていた。その日によって違うみたい。
このパク・ウンテ、終演後は用事があるとかで、急いで楽屋を飛び出していた(笑)。楽屋口ですれ違った際、ルキーニの雰囲気そのまんまだった。一体、どんな急用だったのか。
残念だったのは、この日、キャスト変更があったこと。
フランツ・ヨーゼフ役はこの日もミン・ヨンギの予定だったけど体調を崩したみたい。
急遽、アンダーの俳優さんが登場
そつなくこなしていたと思う。
ミン・ヨンギの歌声があまりに素晴らしいので、比べちゃうと少し物足りない感はあるけど、でも「上手いなー」と思ったし、こうしたハプニングにも容易に対応できるほど層の厚い韓国ミュージカル界をうらやましく思った。
ゾフィーは今回も同じ
力強い歌声で威圧感タップリ。その貫禄はウィーン版ゾフィーに勝るとも劣らないほどで、本当に素晴らしい。
一方、この日のルドルフはちょっと印象が薄かったかも~w
終演後は楽屋へ
美しいシシィとトート。
↑ドンソク王子の胸元に写っているのは私の頭(笑)。大人と子供だなw
自分でガッカリしたのがコチラの一枚(涙)
おてんばシシィのオク・ジュヒョンがわざとカメラから目線を外し、よそ見しているという。茶目っ気たっぷりの写真になるはずが、見てのとおりピンボケ~w
次のショットはカメラ目線♡
ちなみに、この日の序盤。
トートがシシィを抱きかかえて登場するシーンは、通常より少し早いタイミングでステージが回転した気がした。機械の故障で回らないよりはいいけどw
また、ゾフィー皇后の最後のシーン直前。
静まり返った会場に響き渡ったのは…「ヘックショーン!!」という特大のクシャミ。
見なくてもリアルに想像できる。いかにも周囲にツバを撒き散らしているであろう豪快なクシャミ。
上演中にクシャミが出るのは仕方ないこと。
けど「今、この場面でする~?」っていう最悪のタイミング。自分の家じゃないんだし、もう少し遠慮しろよ!と思った。
こういうところが韓国らしくて、最後は笑っちゃったけど。
…と、アレコレ書き出したらキリがないほど、突っ込みどころ満載の韓国ミュージカル。
『エリザベート』は昨年よりさらにパワーアップした感じ。再演があったら、ぜひまた観に行きたい。
前回よりグッと作品に引き込まれたのは、事前にいただいた貴重なジュンス版CDを何度も聴いて気分を高めていたからでしょう。
本当に、いろいろな意味でありがたい。この夏、大切な思い出がまた一つ増えた♡