前回、ディープな『お嬢さん』をUPしたばかりだけど、今週はもう1本、強烈なのが控えてる。
今日から公開の血なまぐさい『アシュラ』。
『お嬢さん』とハシゴしちゃうと、かなり濃厚で忘れがたい一日になると思う。私はしないけどね~(笑)。
『アシュラ』(2016年/韓国/133分/R15指定)
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3月4日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
詳しいあらすじや公開情報等は公式HPをご覧ください。
今週と来週はファン・ジョンミン&クァク・ドウォン祭りだなw
映画あらすじ
犯罪と汚職が蔓延するアンナム市―。
刑事ドギョン(チョン・ウソン)は難病を患う妻のために悪徳市長ソンベ(ファン・ジョンミン)と裏でつながっていた。
市長のために表沙汰にできない仕事を引き受け、手間賃を妻の治療費に充てていたのだ。
だが、悪行を重ねるうちに、市長の犬ともいえる存在になり果てていた。
市長が選挙法違反で訴追されると、ドギョンは麻薬中毒のチンピラを使って証人を脅迫。証言を撤回させ…
市長は晴れて無罪放免に
ところがドギョンの上司ファン班長から、市長との癒着を嗅ぎつけられ、分け前を要求されてしまう。
もみ合ううちにドギョンは誤って班長をビルの屋上から突き落としてしまい、とっさに麻薬中毒のチンピラを犯人に仕立て上げるのだった。
難を逃れたかのように思えたが、これが厄介なことに…。
ドギョンと市長の黒い関係を突き止められていたのだ。
地検特捜部キム検事(クァク・ドウォン)に
キム検事は、ドギョンを刑務所に入れる代わりに、市長の悪事を裏付ける証拠を録音してくるよう命令する。
警察を辞めて市長の下で働く予定だったドギョンだがこのままでは離職することもできない。
仕方なく、後輩刑事ソンモ(チュ・ジフン)を説得し―
彼を市長のもとに送り込むのだった。
最初は渋々引き受けたソンモだが、市長のもとで贅沢の味を覚えるうちに、彼は市長の生活に憧れ、やたら先輩風を吹かすドギョンが目障りに。
やがて市長に重用され、悪の道にのめり込んでいく。
一方、ドギョンは忠誠心を要求する市長と、拷問までして犯罪の証拠を要求してくるキム検事の間で板挟み。
焦燥感と怒りを増幅させていく。
にっちもさっちも行かなくなったドギョンは、自分を捨て駒にしようとする市長を守り通すのか、それとも検察に売るのか。
一か八かの賭けに出た結果、最後に生き残るのは―?
*****
一言で言うと、まともな人間が一人も出てこない映画。
“いい人”が一人でも出てきたならまだ救われるが、よくぞここまで…というほど、悪人ばかりが登場する。
ドギョン役のチョン・ウソンにいたっては、どの道を選択しようと悲惨な結末しか待っていないのは明らかで最初から最後までとことん運が悪い。
だから弟分のソンモにオイシイところを持っていかれる。
ドギョンとソンモを翻弄する悪徳市長のソンベを、普段は善良な役の多いファン・ジョンミンが演じている。
その演技が狂気じみていて、面白いんだけど怖い。
笑顔なのに目が笑っていないから。
フルチンで歩き回る姿もコミカルでさえ恐怖を植え付けられる。
一体どういう演技なのか、こういうのが一番怖かったりする。
それにしても、今年はまだ3月なのに本作1本で、相当な血の量を目にしたように思う。おそらく映画一年分に相当するぐらいの血の量。
以前、『悪魔を見た』の試写会で、具合が悪くなって退席した女子がいたけれど、本作に比べるとあの程度のグロさは可愛いもんだった。
慣れって怖いw
少なくとも、あの当時の韓国映画より吹き出す血の量は激増しているし、これからさらに増えそうな気がしなくもない。
笑ってしまったのがこのページ
どう考えても、光があるとは思えない展開。
「闇しかない」に決まってるじゃん!とツッコミを入れたくなるけど、結末を知りたい方はぜひ劇場へ。
映画でおなじみのシーンがコチラ↓
短気な韓国人
最後は必ずこうなる!の図(笑)。
オススメ度 ★★★☆☆
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